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<title>ＦＩＮＡＬ ＦＡＮＴＡＳＹ Ⅵ　－ＩＦ－</title>
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<description>世界を救え</description>
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<title>ティナとセリスの好き好きファイナルファンタジー　　繋ぎ編</title>
<description> 好き好きファイナルファンタジーシリーズ１２３ティナ（以下：ティ）：ティナと！セリス（以下：セ）：セリスの・・・ティ＆セ：好き好きファイナルファンタジー！ティ：ＦＩＮＡＬ ＦＡＮＴＡＳＹ Ⅵ　－ＩＦ－完結おめでとうございまーすっ!セ：やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ！ティ：うるっさいわね！なに！？セ：この時期に言っていいこととわるいことがあるだろおおおおおおおおおおおおおっ！！くうき
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<![CDATA[ 好き好きファイナルファンタジーシリーズ<br /><br /><a href="http://sky.geocities.jp/yamatakabousiz/ffpage.html" target="_blank" title="１">１</a><br /><br /><a href="http://sky.geocities.jp/yamatakabousiz/ffpage.html" target="_blank" title="２">２</a><br /><br /><a href="http://sky.geocities.jp/yamatakabousiz/ffpage.html" target="_blank" title="３">３<br /></a><br />ティナ（以下：ティ）：ティナと！<br /><br />セリス（以下：セ）：セリスの・・・<br /><br /><span style="font-size:x-large;">ティ＆セ：好き好きファイナルファンタジー！</span><br /><br /><br /><span style="font-size:x-large;">ティ：ＦＩＮＡＬ ＦＡＮＴＡＳＹ Ⅵ　－ＩＦ－完結おめでとうございまーすっ!</span><br /><br />セ：やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ！<br /><br />ティ：うるっさいわね！なに！？<br /><br />セ：<span style="font-size:x-large;">この時期に言っていいこととわるいことがあるだろおおおおおおおおおおおおおっ！！くうきよめよおおおおおおおおおおおおっ！</span><br /><br />ティ：半年休止しといてどの顔でまだ続くとか言うの？<br /><br />セ：む・・・いや、しかしいろいろと、理由があったわけでだな<br /><br />ティ：へえ・・・理由って？<br /><br />セ：いや・・・なんていうかプライベートで<br /><br />ティ：<span style="font-size:x-large;">あーそうでしょうとも、ピクシブの企画に参加して小説まで始めたのも<span style="font-size:x-large;">ぷらいべーと</span>なんでしょうよーっ！！！</span><br /><br />セ：ぶっちゃけるなあああああああああああっ！<br /><br />ティ：みなさーんこいつ文章書きのくせに絵描きさんの集まるピクシブであろうことか企画に参加したんですよ、ぷっ、汚い漫画<br /><br />セ：笑わないでやれやああああああああっ！そこめえつむってやろうやああ！<br /><br />ティ：そんなこんなで、ディシジア発売記念をするどころかゲームすら持ってない、みたいな作者ですが、まだ終わる気無いみたいなんです<br /><br />セ：あっちやこっちに手を出したせいで、てんやわんやで鈍足更新なのだが・・・どうか長い目で見ていただければと・・・こういう短編でつないでいくので・・・<br /><br /><span style="font-size:x-large;">ティ：まあ！正直１８禁コメント予防みたいなところあるんだけどね！</span><br /><br /><span style="font-size:x-large;">セ：だからお前そこ言わないでやれやあああああああああああっ！！ほんと空気読めないのな！だから不憫ヒロインとか言われるんだろおおおおおおおおおおおおっ！？</span><br /><br />ティ：おだまり！このドメンタ！<br /><br />セ：ど、どめ・・・？<br /><br />ティ：そんなわけで、こんな屑サイトを見に来てくれている屑みたいな皆さん。<br /><span style="font-size:x-large;"><br />でもティナはそんな屑どもがっ！大好きです</span><br /><br /><span style="font-size:x-large;">セ：もうやめてえええええええええええええええええええええ！</span><br /><br />ティ：それではみなさん、そんなこんなで！<br /><br />セ：次回も・・・・<br /><br /><span style="font-size:x-large;">ティ＆セ：ハイパードライブ！</span><br /><br />セ：って、次回もやるのかっ！？ ]]>
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<dc:subject>ＳＦＦ</dc:subject>
<dc:date>2009-07-19T11:10:03+09:00</dc:date>
<dc:creator>山高帽子</dc:creator>
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<title>ティナとセリスの好き好きファイナルファンタジー　　繋ぎ編２</title>
<description> ティナ（以下：ティ）：ティナと！セリス（以下：セ）：セリスの・・・ティ＆セ：好き好きファイナルファンタジー！ティ：ＦＩＮＡＬ ＦＡＮＴＡＳＹ Ⅵ　－ＩＦ－完結おめでとうございまーすっ!セ：それ前回もやったよな・・・笑えないのはますますだが・・・ティ：いや、今度こそ本当に終わりよ、完結、ていうか、世界が終わればいいセ：お前原作やってない人読んだらキャラクター誤解するからそういうこというのやめろやあああああ
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<![CDATA[ ティナ（以下：ティ）：ティナと！<br /><br />セリス（以下：セ）：セリスの・・・<br /><br /><span style="font-size:x-large;">ティ＆セ：好き好きファイナルファンタジー！</span><br /><br /><br /><strong><span style="font-size:x-large;">ティ：ＦＩＮＡＬ ＦＡＮＴＡＳＹ Ⅵ　－ＩＦ－完結おめでとうございまーすっ!</span></strong><br /><br />セ：それ前回もやったよな・・・笑えないのはますますだが・・・<br /><br />ティ：いや、今度こそ本当に終わりよ、完結、ていうか、世界が終わればいい<br /><br />セ：お前原作やってない人読んだらキャラクター誤解するからそういうこというのやめろやあああああああああっ！<br /><br />ティ：うるっさいわね、Ⅳ、ⅤとＤＳでリメイクして、次はⅥリメイクとか何とか言ってるけど・・・<br /><br /><span style="font-size:x-large;"><strong>私が出てるゲームはディシジアだけよ！</strong></span><br /><br />セ：扱いが良かったからって寝返るなああああああああああっ！<br /><br />ティ：ていうか、ウォーリアオブライトって、なに？あの人一人だけだったっけ？ていうか１ってそんな主人公としてキャラ立って・・・・<br /><br />セ：だーかーらー！やーめーろーやー！そーうーいーうーこーとーいーうーのーやーめーろーやー！<br /><br />ティ：ま、５の空気とか？８と７のネクラとか？３、９のガキとか？４のもやしとか？<br /><br /><span style="font-size:x-large;"><strong>私のキャラの立ちようには足元にも及ばないから！</strong></span><br /><br />私がディシジアの主役だから！<br /><br />セ：それは無・・・<br /><br />ティ：私実は趣味で、１８禁セリス拘束小説書いてるんだけどｕｐしていいかな<br /><br />セ：・・・・やめてください・・・・でも、お前、いいたいこといってるけど・・・ＰＳＰ・・・<br /><br />ティ：持ってないけど？なにか？<br /><br />セ：・・・もうやだ・・・帰りたい・・・・<br /><br />ティ：じゃあ、次回もきっとこんなぐだぐだ更新だけど、期待しないで待っててね（ハート）<br /><br />セ：すいません、来月こそ来月こそは・・・<br /><br />ティ：借金取りに追われてるみたいねー、それじゃあ次回も元気に<br /><br /><span style="font-size:x-large;"><strong>セ・ティ：ハイパードライブ！</strong></span> ]]>
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<dc:subject>ＳＦＦ</dc:subject>
<dc:date>2009-07-19T11:09:38+09:00</dc:date>
<dc:creator>山高帽子</dc:creator>
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<title>第十部　 『極東　ドマ』　シーン１２　朝の安穏と混沌の鼓動　～A wicked plot～</title>
<description> 「またお二人でお稽古ですか？仲のよろしい事・・・」そう言って微笑した女性。美人ではないが、優しい、柔和な顔つきをした中年の女性が微笑んでそういった。「うむ、サイファー殿にご指南いただいていた」「まったく、よく言うよ」サイファーがそう言って出された盆の上の握り飯にかぶりついた。「今日もコテンパンにされたんだぜ？」「いやいや、サイファー殿の異国の剣術、随分感覚の『戻り』を感じるでござる」カイエンは静か
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<![CDATA[ 「またお二人でお稽古ですか？仲のよろしい事・・・」<br /><br />そう言って微笑した女性。<br /><br />美人ではないが、優しい、柔和な顔つきをした中年の女性が微笑んでそういった。<br /><br />「うむ、サイファー殿にご指南いただいていた」<br /><br />「まったく、よく言うよ」<br /><br />サイファーがそう言って出された盆の上の握り飯にかぶりついた。<br /><br />「今日もコテンパンにされたんだぜ？」<br /><br />「いやいや、サイファー殿の異国の剣術、随分感覚の『戻り』を感じるでござる」<br /><br />カイエンは静かに味噌汁を啜って穏やかに微笑んだ。<br /><br />「剣術・・・ね」<br /><br />サイファーは頭をかしげて肩をすくめた。<br /><br />「・・・なにも・・・憶えてねえからなあ」<br /><br /><br />ドマ領内にある秘境『魔の森』。<br /><br />幻妙な術を使う魔物共、同じ道を永遠と巡る道、日光をことごとく遮る鬱蒼とした木々。<br /><br />ドマの者もめったに近づかぬ、その森を越えてきたサイファーをドマ王国兵団長カイエン・ガラモンドが引き取ったのは２年前の事。<br /><br />当初は記憶の混乱と思うように動かぬ身体、生来の気性ゆえ噛み付くような態度であったサイファーであったが、カイエンの人柄と、その妻ミナの献身的な介護に徐々に打ち解け最近では戦場でもカイエンの片腕としてその異界の武器『ガンブレード』を振るうようになっていた。<br /><br /><br />「ガンブレード・・・そして・・・この顔の傷・・・」<br /><br />そう言って鼻隆を真ん中で切り裂く一本の深い傷跡を指でなぞって眉間に皺を寄せる。<br /><br />「・・・もう少しのような・・・気がするんだ」<br /><br />「何度もいうようでござるが、あせる事はござらぬ、徐々に思い出しておけばよい・・・、戦が終われば、殿に頼んで古書蔵の資料を探らせてもらえるやも知れぬ」<br /><br />そう言って綺麗に食べ終わった朝餉に向けて手を合わせ、立ち上がる。<br /><br />「ここ最近帝国の攻め手も緩んでいる、もう一踏ん張りでござるよ」<br /><br />「・・・応」<br /><br />サイファーは少し寂しそうに笑うと折り目正しく手を合わせた。<br /><br />「ご馳走様でした」<br /><br />その様子にミナがくすりと笑い声を立てる。<br /><br />「・・・なんすか、ミナさん」<br /><br />「いえ・・・サイファー様がそうやってお行儀よくなさると・・・くすくす」<br /><br />笑い出すと止まらなくなったのか、ミナは口元を隠しながら笑う。<br /><br />「ひでえなあ・・・」<br /><br />「これ、そんなに笑う物では・・・くくく・・・」<br /><br />カイエンも口元をほころばせて笑い出す、サイファーは頭をばつが悪そうに掻いた。<br /><br />「ああっ！もう帰ってきてる！」<br /><br />奥から胸に木刀を抱いた少年が現れた、一丁前にドマの戦闘服を着込んでいて、まだ幼いが溌剌とした表情で悲鳴を上げた。<br /><br />「父上！今日は僕も連れて行ってくれる約束だったではありませんか！」<br /><br />「なんども起こしたのに、起きなかったのでしょう？シュン」<br /><br />「そうだ、起きないお前が悪い」<br /><br />「そんなあ、サイファー兄様まで・・・」<br /><br />しょんぼりと眉をはの字にして、あからさまに落ち込むその少年、カイエンとミナの息子、シュン・ガラモンドをみてガラモンド夫妻と今度はサイファーも笑い声を上げた。<br /><br />戦いの中にあって、明るい、優しいその空気を、サイファーはとても、かけがえのないもののように感じていた。<br /><br /><br />それさえあれば、過去の記憶などもう、要らないと、そうとさえ思っていた。<br /><br /><br /><br />「いい気な物だな」<br /><br />「いい気な物でオジャル！」<br /><br />「いい気な物でゴジャル！」<br /><br />目の前に浮かんだ水晶、映し出されるその情景を見つめる、3つの影。<br /><br />「混沌の力で生かされているともしらずに・・・」<br /><br />「死人のくせに生意気でゴジャル！」<br /><br />「死人のくせに不相応でオジャル！」<br /><br />「どうするでゴジャル？」<br /><br />「どうしてやるでオジャル？」<br /><br />「皆殺しでゴジャル？」<br /><br />「全殺しでオジャル？」<br /><br />「ふん、全ては運命のまま、決まったレールは何物も変えることは出来ん、今はまだ、手を下す必要はない・・・なにより奴の魂は調和に傾きつつある」<br /><br />「それはヤバイでオジャル・・・」<br /><br />「それはマズイでオジャル・・・」<br /><br />「また敵が増えるでオジャル」<br /><br />「また邪魔が増えるでゴジャル」<br /><br />「今回は多いでゴジャル」<br /><br />「あの女と爺のせいでオジャル」<br /><br />「だがそのおかげでバランスは崩れ続けている、それを承知でやっているのだろうがな」<br /><br />邪悪な魔導士は陰気に笑うと手に持ったステッキをぐるりとまわした。<br /><br />「引き続き監視を続けろ、隙が出来るまで奴を見失うな」<br /><br />「お出かけでゴジャル？」<br /><br />「どこ行くでオジャル？」<br /><br />「竜王共が動いている、奴らに邪魔をされるのは敵わんからな、早々に叩いておく」<br /><br />「じゃあここは我々だけでやるでゴジャル！？」<br /><br />「大丈夫でオジャル？」<br /><br />あわただしくそう言いあった、小さな道化師たちを振り返り、魔導士は笑った。<br /><br />「なあに、心配はいらん、何しろ奴も・・・」<br /><br /><br />「邪悪と混沌と・・・そして虚無に属する物なのだから」<br /><br /><br />そういって、闇の中に揺らめき消えた魔導士の陰気なその言葉は、静かに車輪が軌道を走る音に掻き消された。<br /><br /><br />続く ]]>
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<dc:subject>FINAL FANTASY Ⅵ　-IF- 第十部 『極東　ドマ』</dc:subject>
<dc:date>2009-07-19T11:06:24+09:00</dc:date>
<dc:creator>山高帽子</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>第十部　 『極東　ドマ』　シーン１１　決戦の古城　～doma～</title>
<description> 極東、ドマ。その歴史は古く、帝国、フィガロすらまだ無かった年前、ドマ1世たるノブナガ侯によって建国されたといわれており、かの魔大戦においても重要な位置を占めたといわれる古武士の都である。その歴史の長さによるものか、その領地は広大であるが、秘境獣が原や聖地魔の森などをはじめとしてその領地の大半が荒野や砂地であり、豊かであるとはいえないが、代々ドマ王家はこの地をよく治め、治世を築いてきた。それには、領
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<![CDATA[ <br />極東、ドマ。<br /><br />その歴史は古く、帝国、フィガロすらまだ無かった年前、ドマ1世たるノブナガ侯によって建国されたといわれており、かの魔大戦においても重要な位置を占めたといわれる古武士の都である。<br /><br /><br />その歴史の長さによるものか、その領地は広大であるが、秘境獣が原や聖地魔の森などをはじめとしてその領地の大半が荒野や砂地であり、豊かであるとはいえないが、代々ドマ王家はこの地をよく治め、治世を築いてきた。<br /><br />それには、領地が広大であり、他国を侵略する必要が無かったことと、そしてかの国が有する独自の戦力、サムライたちの操る『必殺剣』が為であっただろう。<br /><br />魔法とはまったく異なる系統の技術で、天地に遍く『気』を操るという点でダンカン流拳法に通ずるところがあるが、その名の通り『剣』それも片刃の鋼の刃『刀』で繰り出すその威力は、魔大戦においても激烈な威力を発揮したと伝えられている。<br /><br /><br />そして現在。<br /><br />ドマは目下ガストラ帝国との戦争の真っ只中にあった。<br /><br />ガストラ帝国はドマ国の南端に位置する浜辺に上陸ドマ帝国が誇る蒸気機関鉄道に壊滅的な被害を与えながら進軍した帝国軍はドマ国と眼と鼻の先にある『ドマ大橋』と呼ばれる陸と陸を結ぶ大橋の上に駐屯し、篭城に入ったドマ国と熾烈な戦いを繰り広げていた。<br /><br /><br />白装束の男が、竹林を往く。<br /><br />腰に下げた一刀『阿修羅』の柄に手を掛けて、長い黒髪を一本で後ろに結んだひげを蓄えた男。<br />見るからに無骨者という印象のその男は静かに、素足に履いた草履のまま乾いた竹の葉を踏みながら竹林を進む。<br /><br />「・・・・・っ！」<br /><br />素早く振るわれた刀の鞘で上空から飛び掛ってきた大剣を弾き返すと、鞘を捨てたその動きでそのまま横に刀身を振るった。<br /><br />「ちいいいいっっ！」<br /><br />ギュオンッ！と唸りをあげて下から上へ切り上げる巨刃を体をそらして避け切ると白装束の男は腰に構えた阿修羅をその目の前の男。<br /><br />純白のコートに身を包んだまだその風貌に腕白坊主の雰囲気を残した青年。<br /><br />顔の横を走る巨大な向こう傷、短く刈った金髪の青年は、手に持つ巨大な剣を引き上げようとした体制のまま、首筋に鋭く付けられた阿修羅の刀身を片目で見て、ふっと笑った。<br /><br />「・・・・かなわねえよ・・・カイエンさん」<br /><br />白装束の男、カイエンは鋭い表情をふっと崩して微笑んだ。<br /><br />「お粗末でござった・・・」<br /><br />そう言いながら阿修羅を地面に落ちた鞘にしまう。<br /><br />「『がんぶれいど』確かに恐るべき刀剣でござるが、殺気がきつ過ぎる、それでは拙者のように気配を感ずる事に長けたものには次の動きを読まれてしまうでござるよ」<br /><br />「そうは言っても俺は殺すつもりでやってるんだぜ？」<br /><br />カイエンが豪快に笑い声を上げ、優しい笑みを浮かべながらサイファーを見た。<br /><br />「その覚悟や好し、しかし戦場ではギラギラと光る血吸い刀より、冷たく輝く氷刃のほうが時として多くの敵を屠る事もござる」<br /><br />カイエンはそう言って颯爽と踵を返した。<br /><br />「さ、参ろう、朝餉の支度が出来ているはず」<br /><br />ぼりぼりと不本意そうに頭を掻きながら立ち上がるとサイファーは先を歩くカイエンの背中を追って小走りに駆け出した。<br /><br /><br />「隊長！突撃準備が整いました！」<br /><br />「んー・・・」<br /><br />緑の制服を着た若い帝国兵はため息を一つついて肩をすくめた。<br /><br />「隊長、もう少しやる気を、ですね・・・」<br /><br />「あーあー、判ってる判ってる・・・わかってますよー・・・」<br /><br />のっそり、と立ち上がる男。<br /><br />黒い制服に身を包んだ中肉中背の、男。<br /><br />整った顔をしてはいるが、少々むさくるしい無精ひげをあごに蓄えてその三白眼の上のまぶたは眠そうに落ちている。<br /><br />「起きればいいんだろうが、ほら、起きた」<br /><br />そう言って寝癖のついた髪をぼりぼりと掻いて大あくびをした。<br /><br />帝国兵はあきれたように、大きく息をついた。<br /><br />「隊長・・・そのやる気のなさはどうにかなりませんか・・・」<br /><br />「どうにもならねえな」<br /><br />「隊長・・・」<br /><br />隊長と呼ばれたその男はごきごきと首を鳴らして紙巻のタバコを口にくわえた。<br /><br />「女も抱けんでやる気なんか沸くかっつうの・・・、侍どもの様子は？」<br /><br />「静かな物です、ここ連日攻め立てましたからね、追い込めている物と思いますが・・・」<br /><br />「追い込めてるねえ・・・どうだかな」<br /><br />「と、申しますと？」<br /><br />男はタバコを咥えながらじと目で帝国兵を見た。<br /><br />「ドマは篭城に強い、城内に一つの町を持ってる、生産しながら戦える設備を持ってるからだ、現に並みの城だったらもうとっくの昔に兵糧切れで倒せている」<br /><br />ガチャ、と腰の細身の片刃の剣を叩いて首にかけた襟巻きを巻きなおす。<br /><br />「お偉方はいまだに後進国と侮っているが、なかなかどうして、魔大戦でほとんど魔導師を抱えずに、大陸の覇者であり続けた、並みの相手じゃねえんだよ」<br /><br />「はあ・・・しかし我々には魔導と、科学の力が・・・」<br /><br />「へっ・・・くだらねえ・・・戦争に、喧嘩にそんなもんがどこまで有利に戦える理由になるもんかよ・・・」<br /><br />そう言って腰の剣を抜き放つ、落ちてきた枯葉が真っ二つに切り裂かれ、森の地面の上にひらりと落ちた。<br /><br />「現に、お前らの大将は、機械音痴の魔導適正最低者だぜ・・・？」<br /><br /><br />「この黒金のジョニー様はな」<br /><br /><br />「・・・決まった」<br /><br />そう言ってほくそ笑んだジョニーを熱い瞳で見つめていた帝国兵はおもむろに、口を開いた。<br /><br />「隊長・・・」<br /><br /><br />「ズボン、履いてください」<br /><br /><br /><br />続く ]]>
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<dc:subject>FINAL FANTASY Ⅵ　-IF- 第十部 『極東　ドマ』</dc:subject>
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<dc:creator>山高帽子</dc:creator>
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<title>第十部　 『極東　ドマ』　シーン１０　一軒家にて　～shadow～</title>
<description> 「しかし」マッシュとチャールズはどっかりと庭先に座って額を付き合わせた。「帝国陣地か・・・俺たちだけで突破できるかな・・・」「猫ニシカ見エナイタマト、水中ヲ通ッテイケバ人目ニツカナイ銀サンハトモカク私トマッシュハ陸上経路、ツマリ橋上ヲ通ラナケレバナラナイト思ワレマス」マッシュはいよいよ考え込んでその場に座り込んだ。「正面突破しかねえのか・・・お前ら３匹と力を合わせればできない事は・・・」「ヘイ！そ
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<![CDATA[ <br />「しかし」<br /><br />マッシュとチャールズはどっかりと庭先に座って額を付き合わせた。<br /><br />「帝国陣地か・・・俺たちだけで突破できるかな・・・」<br /><br />「猫ニシカ見エナイタマト、水中ヲ通ッテイケバ人目ニツカナイ銀サンハトモカク私トマッシュハ陸上経路、ツマリ橋上ヲ通ラナケレバナラナイト思ワレマス」<br /><br />マッシュはいよいよ考え込んでその場に座り込んだ。<br /><br />「正面突破しかねえのか・・・お前ら３匹と力を合わせればできない事は・・・」<br /><br />「ヘイ！そこのすかしたワンちゃん！あんまり冷めた顔してっと痛い目見るぜ！」<br /><br />「犬だからって調子こいてんじゃねえぞコラ！」<br /><br />銀二とタマがそういいながら学生服にリーゼントの突っ張りスタイルでドーベルマンの前に立つ。<br /><br />「判ったら大人しくなんかよこせ！とべやこらあっ！」<br /><br />「悔しかったらワンとないてみろ、こらあっ！」<br /><br />と、それまで静かに寝そべっていたドーベルマンもついに我慢の限界を突破したらしくすっくと立ち上がって牙を剥いて。<br /><br />「がうっ！」<br /><br />一声大きく鳴いた。<br /><br />「オーケー、いいだろう、ナイスファイトだ、お前なら一人でやっていける、俺はそう信じてる」<br /><br />「す、すいません、お、おやつのめざし上げるからあんまり怒んないで・・・」<br /><br />一瞬で庭木の陰に隠れた二匹を見てマッシュとチャールズは呆れたように顔を見合わせた。<br /><br />「・・・・出来なさそうだ」<br /><br />「ワタシモナンダカソンナ気ガシテキマシタネ・・・・」<br /><br />「やめろ、インターセプター・・・」<br /><br />と、唸っていた犬がその言葉にはっとして振り返った。<br /><br />そこに、黒装束に身を包んだ男が立っていた。<br /><br />「・・・モンスターか」<br /><br />そう言って銀の刃を音もなく抜き、二匹を冷たく睨む。<br /><br />「さ、捌くんだったら猫より魚ですよ！ほ、ほら、ぴっちぴち！ね、銀さん！」<br /><br />「む、昔から青魚は生きてるうちから腐ってるというからな！なんたって最近流行のねこ鍋だろ！」<br /><br />「アノママ喰ワレテシマッタ方ガ今後ノ展開ノ為カト・・・」<br /><br />「そうも言ってられねえだろ！待ってくれ、俺のつれなんだ！」<br /><br />そう言って二匹の前に立ちふさがったマッシュを見て男は刀をしまう。<br /><br />「・・・帝国軍を舐めない方がいい、獣連れで通れるほど甘くはない」<br /><br />「あんたは・・・・」<br /><br />マッシュが視線を鋭くして拳を構える。<br /><br />「知ってるぞ、その黒装束、その犬・・・暗殺者シャドウ！」<br /><br />「ムッ！」<br /><br />「にゃんと！」<br /><br />「やろうってか！？」<br /><br />チャールズがブン、と勢いよく槍を構える、タマと銀さんも同時に身構える。<br /><br />「今は帝国とは組んでいない・・・」<br /><br />そう言ってマッシュを黒い薄絹の下の瞳で見る。<br /><br />「ナルシェにいくにはドマを抜けるしか道はない」<br /><br />「手引き役を買おうってのか？」<br /><br />「金次第だ・・・」<br /><br />そう言ってシャドウはインターセプターの頭を撫でた。<br /><br />「金額分は働いてやる」<br /><br />「一つ聞きたい」<br /><br />マッシュは鋭く呟いてシャドウをにらんだ。<br /><br />「サウスフィガロの陥落にも・・・あんたは一役買ってたのか？」<br /><br />シャドウは黒覆面の下で瞳を閉じたが、静かに目を開けるとマッシュを横目で見た。<br /><br />「・・・・金を払えば、何でもするのが暗殺者だ」<br /><br />「そうかよ・・・じゃあ」<br /><br />怒りを両目で燃え上がらせたマッシュは地面を蹴った。<br /><br />「三途の川の渡し賃は十分あるよなあっ！」<br /><br />「ふ・・・そう来るか・・・！」<br /><br />シャドウの忍者刀が閃光の尾を引きながらマッシュを切り裂く。<br /><br />だが。<br /><br />「！？」<br /><br />マッシュの拳がそれを叩き砕いた。<br /><br />その拳で金属の鈍色が煌いた。<br /><br />（メタルナックル！？）<br /><br />思わず身を引きシャドウは次々に手裏剣を放った。<br /><br />マッシュの眼光が鋭く光る。<br /><br />「よっとっ！」<br /><br />ぱぱぱぱぱぱぱぱっ！と素晴らしい速さで宙を切った掌が神速で繰り出された手裏剣を空中でキャッチした。<br /><br />「なに！？」<br /><br />シャドウが流石にうめき声をもらす。<br /><br />「えっと・・・こうかっ！」<br /><br />そういいながらマッシュが手裏剣を投げるが、黒い円盤はへろへろと力なく地面に突き刺さった。<br /><br />「ありゃりゃ・・・・難しいもんだな」<br /><br />マッシュはそう言って頭を掻くとにやっと哂った。<br /><br />「やっぱり俺には・・・これしかねえやっ！」<br /><br />一回飛び跳ねるようにして再びシャドウと距離をつめる。<br /><br /><br /><br />「『爆裂拳』！」<br /><br /><br /><br />炸裂した拳がシャドウの胸板を貫く、だがシャドウは引こうとはせずに逆に一歩踏み出した。<br /><br />「なに！」<br /><br />マッシュの繰り出す拳の嵐をくぐりぬけ、シャドウの手刀がマッシュの頬を深くえぐった。<br /><br />マッシュが痛む頬を押さえて飛びずさる。<br /><br />シャドウが呻いて胸を押さえた。<br /><br />「へ・・・こんなもんかい、暗殺者さんよ」<br /><br />不敵に笑ったマッシュに、無表情のシャドウの瞳が。<br /><br />にんまりと歪んだ。<br /><br />マッシュが不快そうな表情を隠さずにちっと舌打ちをした。<br /><br />「くそっ・・・ここに来てから、こんな喧嘩ばっかりだぜ！」<br /><br />中腰のまま流れるように地面をすべるマッシュ、そのまま鈍い音がしてシャドウの胸板をマッシュの掌底が貫いた。<br /><br />だがそれより一瞬早くシャドウはすばやく足を捌いてそれを避ける。<br /><br />「ちっ！」<br /><br />マッシュの頬を漆黒の手裏剣が掠めた。<br /><br />慌てて体を逸らしたマッシュにシャドウがくないを抜いて接敵する。<br /><br />「・・・・っ！」<br /><br />シャドウのくないがマッシュの喉元に、マッシュの広げた掌がシャドウの顔面を覆った。<br /><br />沈黙、シャドウはチッと舌打ちをした。<br /><br />「・・・やる気が無いなら、はじめからやるな」<br /><br />「悪いね」<br /><br />そう言い合って、マッシュは笑顔で掌をシャドウの顔面からどけた。<br /><br />「いい腕だ」<br /><br />「・・・ふん」<br /><br />シャドウは面白くもなさそうに言ってくないを腰にしまった。<br /><br />「ふざけた男だ・・・」<br /><br />「マッシュだ、マシアス・レネ・フィガロ」<br /><br />マッシュはそう言って自分を親指で指して不敵に笑った。<br /><br />「フィガロ・・・？」<br /><br />「砂漠のフィガロの国王、エドガー・ロニ・フィガロの弟だ」<br /><br />あっけらかんと言うマッシュにシャドウは思わず身を引いた。<br /><br />「フィガロ城主の弟だと・・・？」<br /><br />「しかも時計屋だぞ！」<br /><br />「そして俺の非常食だ！」<br /><br />「うるさいぞ愉快な仲間達」<br /><br />マッシュは肩を落として呟くとシャドウに笑顔を向けてズボンのポケットから通貨の詰まった布袋を取り出した。。<br /><br />「今は持ち合わせは少ないけど・・・コレで間に合うだけ手を貸してくれるか？」<br /><br />シャドウはマッシュの溌剌とした笑顔からカオを背け。<br /><br />「俺はいつでも、死神に追われている」<br /><br />そう、一言呟いた。<br /><br /><br /><br />「俺も賞味期限という名の死神に追われているぜっ！」<br /><br />「台無しだっつうの・・・」<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />続く ]]>
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<dc:subject>FINAL FANTASY Ⅵ　-IF- 第十部 『極東　ドマ』</dc:subject>
<dc:date>2008-11-16T11:14:47+09:00</dc:date>
<dc:creator>山高帽子</dc:creator>
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<title> 第十部　 『極東　ドマ』　シーン９　一軒家にて　～Ten years～</title>
<description> 「ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ！」「・・・・」タマはうんざりした顔で寝そべっている大きなドーベルマンの前で四足になりながら威嚇をくり返していた。広大な草原の真ん中にぽつんとたたずむ、一軒の家。近くを小川が流れ、石造りの井戸に、小さな庭園には野菜が植えてある。木造のこじんまりして、そして薄汚れた家である。カイナッツォたちから逃れ、マッシュとタマ、チャールズ、銀二の１人と３匹はこ
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<![CDATA[ <br />「ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアっ！」<br /><br />「・・・・」<br /><br />タマはうんざりした顔で寝そべっている大きなドーベルマンの前で四足になりながら威嚇をくり返していた。<br /><br />広大な草原の真ん中にぽつんとたたずむ、一軒の家。<br /><br />近くを小川が流れ、石造りの井戸に、小さな庭園には野菜が植えてある。<br /><br />木造のこじんまりして、そして薄汚れた家である。<br /><br />カイナッツォたちから逃れ、マッシュとタマ、チャールズ、銀二の１人と３匹はこの家の軒先に腰を落ち着けていた。<br /><br />「じゃあ、ナルシェにいくには・・・」<br /><br />マッシュが聞くとチョコボの隣に座って煙草をふかしている男は少し考える様子で唸った。<br /><br />「経由していく、ドマしかないね、でも東の森抜けたところ、帝国陣張ってる・・・あ、ポーションは７０ゴールド」<br /><br />「コノ世界デノ平均価格ハ５０ゴールドノハズデス」<br /><br />風呂敷の上に広げられた緑の小瓶を取り上げたチャールズが兜の下で目を吊り上げた。<br /><br />「流通経費ね、流通経費」<br /><br />「こりゃあああああああああああああああああああああ！」<br /><br />突然扉を開き現れた老人の怒鳴り声にその場の全員が飛び上がった。<br /><br />肩を怒らせ、ズシズシと歩いてきた老人はマッシュの太い腕をつかんだ。<br /><br />「やっと来たか時計の修理屋！」<br /><br />「へ！？俺！？」<br /><br />突然の事にマッシュもたじたじとなる、銀二とタマがああ、と頷いた。<br /><br />「マッシュって時計屋さんだったんだ」<br /><br />「そういえばそんな顔してるぜ！」<br /><br />「どんな顔だそれは！」<br /><br />そうつっこむ間にもマッシュは老人に引きずられて家の中に連れ込まれる。<br /><br />なすすべも無いマッシュもどうかと思うが、巨体のマッシュを引きずる爺さんも爺さんである。<br /><br />「ちょ、ちょっ！じいさん！俺は修理屋なんかじゃ・・・」<br /><br />むさくるしい爺さんの部屋にしてはこざっぱりした部屋だ。<br /><br />家具といえばストーブ、にテーブル、食器棚だけ、他にはベッドの傍らのチェストとそのの上に置かれた、若葉色の髪の美しい女性と穏やかに微笑む若者の写真くらいのものだ。<br /><br />「ほれ、そこの壁に掛かっておるじゃろ？」<br /><br />老人が指差した壁に掛かった時計、何かがぶつかったようにガラス張りの文字盤はひび割れていてその針は少しも動く様子が見えない。<br /><br />「もう何年もうごいとらんのだ、１年・・・５年・・・いや・・・１０年かのう・・・」<br /><br />「１０年だあ？・・・」<br /><br />マッシュはようやく放された襟をさすって頭をかいて腕を組んで時計を見る。<br /><br />「エリクシル時計は中のエリクサーが一定の周期で起こす低音で秒針を動かすんだ、多分この時計、ぶつけたかなんかして中のエリクサーが零れちまったんじゃねえか？大体俺は時計の修理屋じゃねえ」<br /><br />「なんじゃ、じゃあ！芝刈り機の修理屋か！」<br /><br />「だから修理屋じゃねえっつうの！」<br /><br />「あんたのサービスが悪いから庭の草がぼうぼうじゃ！１５メートルも伸びちまったぞ！」<br /><br />「そんなに草が伸びるかっ！」<br /><br />老人は一瞬ぽかんと口を開けると、急に拳を振り上げた。<br /><br />「こら！修理屋！早くストーブをなおさんかい！寒くて寒くてたまらんぞい！」<br /><br />「結局修理屋かよ・・・・」<br /><br />「早くせんかい！」<br /><br />老人の剣幕に押されてマッシュはしぶしぶストーブの前に立った。<br /><br />「・・・ったく、全然寒くねえじゃねえか、大体いつから使ってないんだこのストー・・・うわっちちちっ！」<br /><br />突然ストーブから炎が噴出して、慌ててマッシュは飛びずさった。<br /><br />「び・・・びっくりした・・・」<br /><br />ちりちり焦げ付いた前髪を撫でて、背後の老人をにらみつける。<br /><br />「おいじいさん！いい加減にしろよな、子供のいたずらじゃあるまいし！」<br /><br />老人は目をぱちくりさせ、そして呻いて頭を抱えた。<br /><br />「・・・・う・・・うう・・・・っ」<br /><br />「じ、じいさん！？」<br /><br />苦しげに呻くとぎょろりと駆け寄ろうとしたマッシュを睨む。<br /><br />その瞳の憤怒と狂気の光に思わずマッシュが仰け反った。<br /><br />「ううううううううっ！こども・・・・こどもなど、ワシにはおらん！」<br /><br />そう怒鳴って机の上の皿をひっくり返した。<br /><br />派手な音を立てて瀬戸物の欠片が部屋中に飛び散った。<br /><br />「お、おい・・・」<br /><br />「ああ、ゾッとする、ゾッとするワイ、変な事を言うんじゃない・・・」<br /><br />そうぶつぶつと呟きながら髪をかきむしるとマッシュの腕を掴んで扉に向って歩き出した。<br /><br />「ちょ、ちょっと・・・」<br /><br />「さあ出ていけ！いい加減にせんと貴様も獣が原に放り出すぞ！この悪魔めがっ！」<br /><br />そうまくし立てて玄関からマッシュを蹴りだした。<br /><br />地面に倒れこんだマッシュの背中で扉が乱暴に閉められた。<br /><br />「大丈夫デスカ？」<br /><br />「？？？あ、ああ・・・、どうかしてるぜ、あのじいさん」<br /><br />「そこのじいさん、頭がおかしいね、とても有名な事、昔は夫婦でモブリズに住んでたね」<br /><br />チョコボ商人がそう言って店を畳みながら言った。<br /><br />「愛する奥さん、体弱かった、あのじいさん反対したけど奥さん子供欲しがったね、子供生まれた、奥さん死んだ、じいさんとても悲しんだ、悲しんで悲しんで、悲しみすぎて、おかしくなってしまったね」<br /><br />「子供ハ生マレタンデショウ？今ドコニ？」<br /><br />チョコボ商人は二人を一瞬振り返って、首を振った。<br /><br />「死んだね」<br /><br />そう一言言ってチョコボに荷物を括り付ける。<br /><br />「あのじいさんは、生まれたばかりの息子を、悪魔と呼んで獣が原に捨てたね」<br /><br />「獣が原・・・？」<br /><br />「強力なモンスター共が生息する人跡未踏の秘境だよ・・・モブリズは・・・その手前にある」<br /><br />マッシュはそう言って悲しそうにうつむいた。<br /><br />「そう・・・だったのか」<br /><br />「息子間違いなく死んだね、獣が原、てだれの戦士でもしばしば命を落とす怪獣達の楽園、でもね・・・」<br /><br />そういって、チョコボ商人はチョコボの蔵に手を置いて二人を振り返った。<br /><br />「奇妙な噂、私最近聞く」<br /><br />「噂？」<br /><br />「獣が原歩いていると、時々魔獣の群れの中に子供を見かけることある、１０歳くらいの、若葉色の髪の少年ね」<br /><br />マッシュの脳裏に老人の家の中で見た写真がよぎる、若葉色の穏やかな微笑を浮かべた女性。<br /><br />そして。<br /><br /><br />「１０年・・・まえだったかのう」<br /><br /><br />「じゃあ、あの爺さんの息子は生きて獣が原に・・・！？」<br /><br />「ありえないね、噂よ、噂」<br /><br />チョコボ商人はそれを一笑に付してチョコボに颯爽と跨った。<br /><br />「じゃあねお客さん！また会える日を楽しみにしてるよ！ハイヨーッ！」<br /><br />颯爽とチョコボに跨った商人はそう元気よく言って荒野を駆けていった。<br /><br /><br />続く ]]>
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