【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第九部 『占領地 サウスフィガロ』 シーン2 サウスフィガロ脱出-The fear of the old woman-
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サウスフィガロ、町の正面門の脇に張られた巨大なテントの中で三体の子供の姿をした機械人形・オニオンが剣と盾の代わりにハンマー片手に紺色の巨大魔導アーマー、ディグアーマーの周りを歩き回っていた。

ディグアーマーはもともと土地の開墾などを目的として作られた魔導アーマーで戦闘用ではない、それをルゲイエが改造して今回の作戦に投入したのである。

両腕に当たるアームの巨大な掘削ドリルは強力な武器であると同時に、一秒間に数十トンの土砂を処理できる優秀な掘削能力を誇る、間違いなく現在の帝国の魔導アーマーの中では最大クラスであろう。


「リーク!そっちのバイパスの調子がおかしいからこっちのケーブルに十分な負荷がかからないタマ!」

「僕のせいじゃないタマ!スプリングがさっき変調器をいじったからタマ!」

「何で僕に振るタマ!いいからスカリオそこのケーブル早く繋ぎ直すタマ!他の、魔導アーマーの修理が詰まってるタマ!」

ぎゃーぎゃーと言い合いながらディグアーマーの機械部を三人は弄っていた。

「大体ルゲイエのばばあがしっかり整備しておけばよかったタマ!」

先ほどスカリオと呼ばれたオニオンが目を吊り上げて、乱暴に外皮を剥ぎ取りながら言った。

「あいつの性格が悪いから住人に嫌われるタマ!見るタマこのギア!完全に外されてるタマ!住人の嫌がらせにきまってるタマ!」

「スカリオ!お前ルゲイエタマになんて口の利き方タマ!」

リークが立ち上がってスカリオに向ってハンマーを振った。

「お前は本当に根性が悪い奴タマ!僕は情けないタマ」

「うっさいタマ!僕はお前みたいにマザコンじゃないタマ!」

「やめるタマー」

一人また始まったとばかりにため息をつくスプリングがそう言って振り返った。

「喧嘩はよすタマ、おなかが減るだけタマ」

「もう辛抱たまらんタマーっ!」

「おう!返り討ちにしてやるタマっ!」

ぎゃー!と叫んで取っ組み合いの喧嘩を始めるリークとスカリオをみてスプリングはため息をついた。

「いつまでたっても直らないタマ・・・」



「ここにダンカンはおりません」

肩掛けを掛けた穏やかな顔の老婦人は食卓の周りを取り囲む帝国兵たちに静かに言った。

「息子のバルガスに殺されたのだという事は、もうご存知かと思いますが?」

「それではその息子さんの居場所をお教え願えませんか?」

「存じません」

「おいばばあっ!」

怒鳴って前に出ようとする兵士をダンカン夫人の前に立った隊長がやんわりと止める。

「・・・おくさん、我々も事を荒立てたりしたくないんです、協力していただけませんか?」

老婦人は困った顔をして、そして。

「チッ」

舌打ちした。

「あ、あれ?」

「しらねえっつってんじゃねえか、しつこいんだよ」

そう言って顔をゆがめるとポケットから葉巻を取り出して口に咥え、呆然とする帝国兵達を凍るような瞳で睨んだ。

「火」

「あ、は・・・はい」

帝国兵の一人が慌ててマッチで火をつける。

「大体よ・・・」

プウ、と煙を吐いて夫人は兵士の顔を睨み付けた。

「あの馬鹿がダンカン殺そうがなんだろうがアタシにゃ関係ないんだよ、あのクソジジイ、うちに生活費の一銭だってよこしたこたあねえんだ、いなくなって逆にすっきりすらあね」

「は・・・で、でも・・・少しくらいは知ってても」

「ああ?」

詰め寄る小さな夫人の壮絶な剣幕に帝国兵達が怯えて後退する。

「なあ、あたし言ったよな?」

「お、落ち着いてください、ご、ごふじ、ひっ!」

婦人は厭らしい笑みを浮かべながら帝国兵の鼻をつまんで、顔を近づけた。

「なあ、そのあんたの顔の両脇についてるのはなんだい?芋虫かなんかかい?だったら叩き潰してやろうか?アタシはしらねえって言ったよな?なあ?なあ?なあ?」

「ひ、ひはひ・・・・ぎえええっ!」

婦人がそのか細い枯れ木のような腕からどうしてそんな力が出るんだろうかというような力で帝国兵の鼻を捻った。

「んは、だじっはだぢでえっ!」

「ぴいぴいうるさいね、男だろ、玉ついてんのかい、しらねえったらしらねえ・・・それ以上何があるかい?」

「た、隊長~」

下級兵士が情けない声を上げる、隊長はやっと放してもらった鼻を押さえてドアまで後退した。

「ちぇ、ちぇひほふにひゃはらふとほうはるは・・・」

「おや、お母さんに言いつけるのかい?こおんなか弱いばあさんににその可愛いお鼻をつままれて泣いて帰ってきましたあって?まあいいけどね、でもそのときは」

婦人はそう言ってにたあっと笑ってゴキゴキと指を鳴らした。

「一個師団を連れてきな、ダンカンはねアタシと夫婦喧嘩して勝ったことが無かったんだ」

そう言ってつかつかと帝国兵の前まで来ると3人を暗い笑みを浮かべながら見下ろした。

「いつでも相手になってやるよ」

「ひ・・・ひいいっ!」」

帝国兵たちが大慌ててドアの外に出て行くのを見送って婦人はホホホ、と笑った。

「ごきげんよう」

そう言って腰に手を当て背後を振り返った。

「ほら、行っちまったよ、いつまで隠れてんだい!」

背後のクローゼットがゆっくりと開き、その中から顔を引きつらせた青いバンダナを巻いた青年が現れる。

「・・・・すげえな、流石は拳聖ダンカンの奥さんだ」

「ふんっ、やめておくれ、あの馬鹿と馬鹿息子が死んだから私は晴れて独り者さ」

「いいのか?あいつら今度はあんたを連れてったりして」

「ふん、もっと痛い目にあわせてやるさ」

そう言ってにやりと笑う、ロックは苦笑いをし頭をかいた。

「で、あんたは、突然入ってきて匿ってくれって、一体何者だい?」

青年は皮のジャンパーの襟を正してにっと歯を見せて笑った。

「俺の名はロック、流離のトレジャーハンター、ロック・コールだ」

「あ、お茶の時間だ」

「聞いてくれませんっ!?」

コンロの上で湯気を立てていたお湯をポットに注ぎながら夫人は。

「で、その流離のトレジャーハンターがどうしてこんなババアの家に逃げてきたんだい?」

と聞いた、ロックは思案深げに頷き腕を組んだ。

「それが、話せば長いことながら・・・」

「じゃあ、話さなくていいよ」

「聞いて、ごめん、聞いて・・・」

スカートの裾に掴まって懇願するロックを見て肩をすくめ、婦人は椅子に腰掛けた。

「なんだい面倒な男だね、まあ、茶でも飲みながらお話しな」

そう言って食卓の上にカップを置いてそれを進めた。




続く
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