【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第一部『炭鉱都市ナルシェ』 シーン6 覚醒~Memory loss~Ⅰ
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娘はかぐわしい紅茶の香りで眼覚めた。
 
まだ身体が重い、清潔な毛布の中から出ると部屋に老人が入ってきた。
 
顔には皺と染みが浮き、髪に白いものが混じってはいるが厚い胸板と広い肩幅がかつての屈強な青年を思い起こさせた。
 
娘は胸の前でシーツを抱き不安げに尋ねた、
 
「ここは・・・、あなたは・・・?」
 
「ほお、操りの輪が取れたばかりだというのに」
 
老人は優しく微笑み頷いた。
 
ずきり、と頭に鈍い痛みを覚えて頭に手をやる。
 
「あうっ・・・」
 
「まだ無理をしちゃいかん、お前さんはこの・・・」
 
そう言ってベストのポケットから灰色の輪を取り出した。
 
「操りの輪で操られていた、これをつけられれば思考は止まり、人の意のままに行動する人形になってしまう」
 
「なにも・・・思い出せない・・・」
 
娘は頭を抑えて俯いた。
 
「大丈夫、時間がたてば記憶は戻るはずだ」
 
老人は優しく微笑み彼女に紅茶を進めた。
 
「わしはジュンという、君の命の恩人というわけじゃ」
 
「私・・・・私の名前は・・・ううっ」
 
「無理をしてはいかん!」
 
そう言ってジュンが娘を支える、その手をそっとどけながら弱弱しく彼女は顔を上げた。
 
「私は・・・私の名前はティナ・・・ティナ・ブランフォードです」
 
ジュンは驚いたような顔をした。
 
「ほお、強い精神力を持っておる、もう操りの輪の影響を抜け出しつつあるようじゃな、ティナか、良い名だ」
 
老人は優しく頷いた。
 
風が種を撫でる音に混じってシルバリオの鳴き声
 
が聞こえてきた。
 
「もう気づかれたか・・・」
 
ジュンが舌打ちをする、続けてどんどん!と扉を叩く音。
 
「ここを開けろ!」
 
「魔導アーマーに乗っていた娘を出せ!」
 
「匿うのか!そいつは帝国の手先だぞ!」
 
ティナは外の声に顔色を青くして戸惑う。
 
「帝国?魔導アーマー?」
 
ジュンは悲しそうにティナを見て頷いた。
 
「とにかくここを出なさい、わしが説得しても奴らは聞かん」
 
そう言ってティナの腕をつかみ家の裏へと走る。
 
「行きなさい、このドアから古い炭鉱へ出られる、そこを通れば逃げられるはずだ、奴らはわしが引き受ける」
 
「あ、あの・・・」
 
何かが壊れる音がしたドアを破るつもりらしい。
 
「早く行け!」
 
「あ、ありがとう」
 
そう言ってティナは雪の降る町へ飛び出した。
 
ジュンは大急ぎで扉を閉めるとタンスを前に引きずってきて扉を隠した。
 
そこに唸り声を上げるシルバリオを連れたガードたちが入ってきた。
 
「娘を渡してもらおう」
 
「何のことかな?」
 
ジュンは肩をすくめた、男の一人が眼光鋭く詰め寄る。
 
「こいつらの鼻はごまかせない、ここにいることは判ってるんだ」
 
「娘を引っ張り込むなんて色っぽいことが出来る年じゃないのは知ってるだろう」
 
笑うジュンの顔をみて男の顔が怒りで歪む。
 
「いたぞーー!」
 
外で声が聞こえて男たちが振り返った。
 
「ほら、追わなくていいのか?」
 
男は、ちっ、と舌打ちをして踵を返した。
 
彼らが出て行くのを見計らうとジュンは電話口に走っていき電話をかけ始めた。
 
「交換手、武器屋を出してくれ、ああ、急いでくれ!」
 
 
続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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