【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第九部  『占領地 サウスフィガロ』 シーン8 出会った二人 -A high-speed battle-
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「ごめんなさい、ギルバート・・・」

「いいんだよ、アンナ」

嵐でもあったんじゃないか、という粉々になった家具が壮絶な光景を晒す中でギルバート、アンナ夫妻は抱き合っていた。

ギルバートの顔は額でも切ったのか血だらけで目の周りには大きな青痣をこしらえている。

「私ったら取り乱してしまって」

「いや、僕が悪いのさ、わずかなお金と自分達の身の安全のために町の秘密を売るなんて・・・でも僕は、君を失うのが辛かったんだ・・・」

「ギルバート・・・」

アンナが目を潤ませてギルバートの手をとった。

「私も・・・私もあなたを失ったら生きていけませんっ!」

「ああ、アンナっ!僕の可愛い小鳥っ!」

「ギルバートっ!」

「死んでしまえ、と」

レノがひしと抱き合う二人を見つめながら暗澹と呟いた。

レノとルードはぼろぼろのスーツに傷だらけでつかれきった様子で項垂れていた。

「今、俺の中で殺意がストーブに掛けて沸騰した鍋のように煮えたぎっているぞ、と」

「詩人だな・・・」

ルードはそう言って割れたサングラスを内ポケットにしまい、同じ形のサングラスを掛けなおした。

「やめておけ、一応一般人だ」

「取り乱して兵隊を殴り倒す主婦は一般的に人とは呼ばないぞ、と・・・」

そう言って破れたスーツの上着を悲しげに見た。

「高かったんだぞ、と・・・」

ルードはがっくりと落ち込むレノの背中を軽く叩いてやり、ふと周りを見渡した。

「・・・ラックはどうした?」

「そういえば途中から見えなかったぞ、と」

レノがふと気が付いたように倒れている帝国兵たちを見渡した。

「どこかに落ちてるんじゃないか、と」

「・・・その様子はないが、気になることがある」

ルードはそう言って立ち上がった。

「・・・奴の動き、帝国軍の軍式格闘じゃなかった」

「帝国にはいろんな国のいろんな連中がいる、大して珍しい事じゃないぞ、と」

「しかし・・・気になる」

「勘てやつかい?」

「ああ・・・」

ルードはそう言って片目を吊り上げた。

「この部屋には他の部屋に無いものがある」

「・・・隠し通路か、と、でも兵士が別にあそこに入る必要はあの将軍を見るためくらいしかないぞ、と?」

「兵士にはな」

レノが始めて眉を顰めた。

「いまこの町は完全に封鎖されている、町を出るには隠し通路を通っていくしかない」

レノはアゴをさすって、それから険しい表情でルードを見た。

「・・・・おい、それはちょっとやばいぞ、と」

「行くぞ!」

ルードがまだ抱き合っている二人の横を駆け抜けていった。

「お幸せにしろ、と」

レノは二人をじと目でみてそう言うとルードの後ろを付いていった。



「あぐっ!」

アルガスがニヤニヤしながらセリスの顔やら背中やらを軍靴で蹴る。

「ははっ、流石の常勝将軍もそんなふらふらじゃ何にも出来ねえな!」

楽しげにそう言って、思い切りセリスの顔を蹴っ飛ばした。

セリスは脳みそが揺さぶられるような衝撃に飛びそうになる意識を必死で掴む。

アルガスが、面白くなさそうに舌打ちをする。

「強情だなあ、もういっちまえよっ!」

「あのー・・・」

「あ!?」

アルガスが振り返る。

そこに少し腰を丸めた帝国兵がぽつねん、と立っていた。

「・・・誰だお前?」

左右に立っていた帝国兵二人がゆっくりとその帝国兵に近寄る。

「あのー・・・・お願いがありまして・・・・そのー」

「なんだあ?」

「あのー・・ですから・・・すこしの間」

帝国兵がそう言って逆の手を思い切り振ってアルガスの顔面を思いっきり痛打した。

「寝てな!」

「がっ!?」

アルガスが鼻血を吹いてひっくり返る、仰向けに倒れたその股間を思いっきり踏み潰した。

「おぎゃあっ!」

両脇に立っていた帝国兵の片割れの眉間に放たれたダガーが突き刺さった。

「うがっ!」

その突き刺さったダガーに飛びついてそのまま顔面を横に切り裂き、悲鳴を上げて倒れたその帝国兵の腰の剣を引き抜く。

返す刃で一瞬の出来事に動きが鈍ったもう片方の帝国兵の喉に剣を深々と突き刺した。

帝国兵は3人組が動かなくなったのを確認して、手をはたく。

「歯ごたえの無いこった、帝国兵も質が落ちてんなあ」

そう嬉しそうに行ってセリスに向き直った。

「貴様は・・・」

その帝国兵はにっと笑って指を鳴らして恭しく一礼した。

「泥棒です、お嬢さん」

「・・・馬鹿じゃないのか?」

心底呆れ顔をしたセリスに帝国兵が拍子抜けしたように首をかしげる。

「あ、あれ?受けると思ったんだけどなあ・・・」

「・・・・誰でもいいが・・・助かった・・・礼を言う」

繋がれたままそう言って一礼する。

「お前には助けられた、だから忠告する、早く行け」

「ん?」

「貴様、帝国の者ではあるまい」

「どうしてそう思う?」

「問答は嫌いだ」

「ははっ、ご名答」

そう言ってメットを外して、丁寧にお辞儀をした。

灰掛かった髪ととび色の瞳、頭に青いバンダナを巻いた快活な雰囲気の青年、丁寧にお辞儀をした。

「リターナーに与するもの、トレジャーハンター、ロック・コール」

「誰か来ないうちに出て行くがいい」

セリスはそう言って傍らのアルガス達を見た。

「じきに他の兵士がやってくる」

ロックはふうん、と三人を見渡して唸った。

「・・・判った、でもその前に」

そう言ってセリスの前に手を差し出した。

セリスが怪訝な顔をする。

「・・・なんのつもりだ」

「逃げよう」

ロックの言葉にセリスは目をしばたかせて、笑った。

「馬鹿な・・・私を誰だと思っている」

「常勝将軍セリス・セーレ、だろ?」

「そうだ・・・私は帝国の・・・軍人だ」

「好きでやってるわけじゃないんだろ?」

ロックの言葉にセリスは言葉を詰まらせた。

「・・・港で魔導船に子供が積み込まれてる」

はっとして顔を上げるセリス。

「ルゲイエ・・・あいつ・・・」

「何をするつもりか知れないけど・・・あんたはそんなことを平気でする帝国のために本当に戦えるのかい?」

真っ直ぐにロックがセリスを見る。

セリスは言葉に迷い、視線を揺れさせた。

「だ、だが・・・私には他に行くところが・・・」

「俺が守る!」

ロックが言う。

「俺が守って見せる!」

セリスはそのロックの言葉に目をぱちくりさせて、苦笑し。

そして、ぎろりとロックを睨んだ。



「・・・・外せ」


「へ?」

「枷をはずせ!これでは動けん!」

ロックはにっといたずらが成功した少年のような笑顔を見せて。

「行くぞ!」

と言った。



続く
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