【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第九部  『占領地 サウスフィガロ』 シーン10 彼女の選択 -I charge-
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ロックがセリスに肩を貸しながら部屋を出る。

「この先の物置から外に続く通路に出られるはずだ」

「・・・・・・うん」

ロックがそう言って頬を掻いた。

「なんだ、判ったのか?」

「いや・・・」

ロックは一瞬にやっと笑って。

「意外とふくよかだなと思って、ぎゃあっ!」」

「この馬鹿者!下らん事を言っているんじゃあないっ!」

顔を赤くして牙を剥き、ぎりぎりとロックの足を踏むセリス。

「うう、いてて、そ、そんなこと言ったってしょうがないじゃないか・・・」

「ええい、もういい!離せ!一人で歩く!・・・ううっ」

「ああっ、駄目だって、ふらふらじゃん!」

「う、うるさいっ!」

「仲のいいことだな、と」

背後の声に二人がはっと、振り返る。

赤毛の鋭い顔つきをした男。

禿頭の黒メガネをかけた大男。

二人ともどこかしら破れたスーツに身を包み、立っていた。

帝国軍内部監察官、レノとルードである。

「うらやましいぞ、と」

レノは手に持ったナイトスティック、警棒でとんとん、と肩を叩いた。

「セリス将軍・・・今回の事、私はルゲイエ博士の狂言だと考えていました、いや、ほとんどの者が、そう考えていたはず」

ルードはそう言ってゴキゴキ、と指を鳴らし、皮のグローブを嵌めなおした。

「残念です」

「・・・・くっ」

セリスの瞳が迷う、その前にロックが進み出た。

「おいおい、なんか勘違いしてるぜ?」

レノが片目を吊り上げる。

「・・・やっぱりお前帝国兵じゃなかったんだな、と」

「ある時は旅の凄腕商人っ!」

ばっ、と衣装を翻す、ターバンにマント姿、大きなリュックを背負った商人が現れる。

「またある時は、帝国兵・ラック!」

さらに衣装を翻す、若葉色の鎧に身を包んだ帝国兵が現れる。

「しかして、その実態は!」

三度衣装を翻し、見栄を切った。

「流離のトレジャーハンター、ロック・コールとは俺の事だ!」

「しらねえぞ、と」

「いや・・・聞いた事がある」

ルードは眉間に皺を寄せた。

「リターナの諜報員だな?なるほど、魔導アーマーの不調もお前のせいか」

「ご想像にお任せするぜ?」

ロックがそう言ってにやっと笑う。

「セリスは俺が勝手に連れ去るんだ、レディをあんなとこに鎖でつないどく変態共に持たせとくにゃ、あまりにもったいないんでね」

「!?」

セリスがロックを見る。

「お、おい!」

「ふうん、それにしては仲良さそうだったぞ、と」

「気のせいだぞ、と」

「・・・真似するな、と」

「ならば・・・お前を倒せば、問題は解決するというわけか」

ずざっ、とルードが拳を堅め、構えた。

「そういうことだな、と」

レノが腰を屈めて、だらり、と警棒を持った手を下げるようにして構えた。

「諜報員と監察官、根暗なお仕事仲間のよしみで、洩れなくギタギタにしてやるぞ、と」

「ゴメンだぞ、と!」

「ん?お、うわ!何を!」

そう言ってセリスをひょいと肩に抱えあげると、走り出した。

「うっ・・・重っ、げうっ!」

「は、離せ!下ろせ!」

セリスを抱えているというのに、しかも彼女はじたばたと暴れているというのにあっという間にロックが遠ざかる。

「逃がすかよっ!ルードォッ!」

「おうっ!」

ルードがレノのズボンの背中のベルトをむんずと掴み、そのまま回転する。

「ううううううううううううううっおりゃああああああっ!」

気合と共にルードがレノを放り投げた。

失速しそうになると天井の桟に足を掛け、さらに跳躍。

ロックの頭を飛び越してレノが悲鳴を上げながらその前に勢いよく転がり落ちた。

「あだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだっ!」

ごろん、ごろんと廊下を転がって、やっと停止する。

「あたたたた・・・・この方法はもう二度とやらねえぞ、と」

そう言って立ち上がり正面のロックに警棒を突きつけ笑った。

その薄汚れた顔の鼻からつつう、と鼻血が一筋滴った。

「おとなしく、お縄を頂戴だぞ、と」

「逃げられんぞ」

背後にルードが立つ。

「ふっ、俺を誰だと思ってやがる」

ロックはそう言って余裕そうに胸を張った。

虚勢である、背中では冷や汗が湧いている。

この狭い廊下で挟まれ、さらにセリスを庇いながらではとても戦えない、その上いつ他の帝国兵がやってくるかもわからない状態だ。

と、その時。

「悪くないダガーだ」

「え、え!?」

セリスが髪を払って手の中のダガーをくるくると手の中で回した。

「借りるぞ」

その見覚えのあるダガーを見て慌ててロックが腰に手をやる、愛用のダガーが無くなっている。

「ルードと、言ったな」

セリスがそう言って対面したルードを見た。

「・・・はい」

「私はヘビーアーマーの件ではまったくの潔白だ、今更信じてくれというつもりは無いがな」

セリスは毅然とした態度でそう言ってルードを睨んだ。

「それと今の状態は何の関係も無い、この男と一緒にいるのも、ただの成り行きだ」

「・・・それは信じろと?」

「言わんさ、だが・・・」

靴を鳴らして一歩踏み出す。

「今私は、自分で決めて、ここに立っている!邪魔はさせん!」

そう言ってセリスは、ダガーを構えた。

その瞳に煌々と力強い力が瞬いている。



「そこを退け、私は、進むっ!」



ロックは目を瞬かせて、頭を掻いた。

「・・・そうだった、お姫様じゃなくて、将軍さんだったな」

そう呟いて拳を構えレノを睨む。

「そう言う事だそうだぜ?」

ルードは首を振って、両手を左右に軽く広げた。

「では・・・規定に基づき、あなたを拘束する事になります」

そう言ってふっと息を吐き出す。

「容赦は・・・せん!」

「こいっ!」

ルードが拳を振り上げて突進する、セリスはダガーを片手にそれを迎え撃つ。

レノはふっと笑って警棒を手の中でまわしてロックを見た。

「いい女だねえ・・・羨ましいぞ、と」

ロックが苦笑して、レノを見た。

「じゃ、やるかい?」

「そうだな、っと!」

レノが警棒を構えたままロックに肉薄した。



続く
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