【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第九部  『占領地 サウスフィガロ』 シーン14 夜へ -The moon appears-
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宿屋漣、厨房である。

いつもは船乗りや旅行者のための食事を作るコック達で騒がしいここも、今日は閑散としている、階下にある酒場がごった返していて全部手を取られてしまっているのだ。

その、一角の床板がゴクン、と持ち上がった。

そこから現れる巨体の厳つい男と細身の飄々とした青年。

「かあっ!狭い道だぜ!」

ダガーはそう言って、口の中の埃を唾と一緒に吐き出した。

「仕方ないだろう、隠し通路というのはそういうもんだ」

アックスはそう言って頭の埃を払い落とした。

「ウィップは無事だろうか・・・」

「あいつの事だ、巧くやるさ」

そういいあって、足元の床板を嵌めなおして、深く、息をついた。

「・・・行かせてよかったのかよ」

ダガーが呟く。

「・・・」

「俺達どうなる?」

「・・・もしばれたら俺が責任を取る」

「そう言う事言ってるんじゃねえよ」

ダガーはそう言って息をついた。

「・・・行っちまったんだぜ」

「・・・・」

二人は押し黙る。

「俺は・・・」

ふと、アックスが呟いた。

「俺は兵隊だ」

アックスは言って自分のごつい手を見つめながら握ったり開いたりした。

「爺さんも、親父も兵隊だったように俺も兵隊だ、多分俺に息子ができるなら、そいつも兵隊だろう」

「・・・」

黙って聞いているダガー、アックスは続ける。

「兵隊は誰かの血を糧に生きなきゃならない酷く血腥い仕事だ、だからこそ、俺たち兵隊は誇りを欲しがる、確かなものを欲しがるんだ」

そう言ってアックスは拳を握り締めた。

「兵隊が信じられるのは仲間だけだ、そしてそれを信じさせられるのは上官だけだ、そしてセリス将軍は、信じるに値する上官だ」

アックスはゆっくり立ち上がる。

「・・・だから俺は、将軍のために斧を振るってきた、将軍の為なら俺はこの吐き気がするような戦争の中でも腐らずに戦えた、今までも、そして、これからもずっと、だから将軍が違う道を行きたいというなら、俺はそのために道を切り開く、それが俺の誇りだ、俺は兵隊だ」


「セリス将軍の兵隊なんだ」


ダガーは、ため息をついて立ち上がり、アックスの背中を叩いた。

「まったく・・・大人げねえオッサンだぜ」

「・・・ダガー」

「ま、そういうことだな」

ダガーはにやっと笑った。

「部屋に戻ろうぜ、誰かにみつからないうちによ」

「ああ」

そう言って二人は力強く、歩き出した。



「セリス将軍、御謀反か・・・・」

「手引きしたものがいます、恐らくは、ドルガン・アックス、ダガー・エッジ、そしてシルドラ・ウィップ」

「使われた煙玉は催眠成分を含んだ特別製だったぞ、と、おかげで俺らも不覚を取ったわけだ、と」

ルビカンテはそれでも落ちついた様子でレノとルードから報告を受けた。

北の屋敷の玄関ホールである。

隣でルゲイエが落ち着かない様子で立っている。

「・・・申し訳ねえぞ、と」

「この責任、我々にあります」

「いや、それはこの馬鹿がとってしかるべきだ」

そう言って親指でルゲイエを指す。

「あう・・・」

ルゲイエがしょぼん、と俯く。

あれだけえばっていたのに酷い変わりようである、相当絞られたらしいその様子は哀れさえ感じさせた。

「しかし、それ以上に・・・・」

ルビカンテはそう呟いて、瞑目した。

「いや、いい」

レノとルードは顔を見合わせる。

「連れ戻さねばなるまい、セリス殿、否、セリス・セーレを」

「その任務、俺たちにやらせてくれないか、と」

「このままでは局長に面目が立たない」

だがルビカンテは首を振り二人を宥めた。

「君達にはこの馬鹿を連れて直ちに本国へ帰還してもらいたい」

馬鹿に力をこめていう、ルゲイエがますます萎れた。

「こいつは大馬鹿だがこいつの知識は帝国にとって得がたいものだ」

はうっ、と言ってルゲイエが目を輝かせた。

「る、ルビカンテ様ぁ・・・」

「比類ない愚か者だがな!」

「うう・・・持ち上げたり落としたり・・・」

「じゃあ、誰が追撃に出るんだ、と?」

ルビカンテはにやりと笑った。

「・・・・バルナバ!」

「へいへいへいへいっ!」

どしどしと、やかましい足音を立てながらバルナバがオニオンを引き連れて現れた。

「魔導アーマーの整備はどうだ」

「へい、ルゲイエ様のディグアーマーと、ルビカンテ様のリクイドフレイム、そして俺のカスタムアーマーの整備は完了しております」

「ヘビーアーマー、ノーマルアーマー、フレイムアーマーの整備は全然終わってないタマ、こいつらがサボってたからタマ!」

「嘘タマ!スプリングがサボってたタマ!」

「いや、スカリオとスプリングがサボってたタマ」

「てめえリーク!嘘こいてんじゃねえタマ!」

「やめぬか!」

オニオンたちがルビカンテの一喝にびくっと飛び上がりバルナバの後ろに隠れた。

「私が出る」

それを聞いてバルナバが慌てる。

「お、お一人で出撃ですか!?し、しかし・・・・」

「事態は急を要する、意見は無用だバルナバ」

ルビカンテの有無を言わせぬ物言いにバルナバは首をすくめた。

「へ、へい・・・」

ルビカンテはマントを翻し、高らかにそしてはっきりと言った。

「リクイドフレイム出撃!ルビカンテ、出る!」

日が暮れようとしていた。



続く
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