【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第九部  『占領地 サウスフィガロ』 シーン15 罪~The resemblance~
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そこから少し離れた街道沿いを二人の男女が早足に進んでいた。

一人は青いバンダナを頭に巻いた青年。

一人は美しい金髪を背中に流した美女。

いわずと知れた、ロックとセリスである。

セリスが、大きく息を吐き出して立ち止まった。

乱れた呼吸を整えるセリスを待ってロックが足を止める。

「大丈夫か?」

数時間前まで薄暗い地下牢で枷に繋がれていたのだ、軍人としての訓練はしているだろうが、その姿や動きから見ても相当消耗しているように見えた。

だが、セリスは心配そうなロックを、ぎろりと睨んで。

「『清らかなる生命の風よ・失いし力とならん・ケアル!』」

口早に唱えた呪文で現出した緑色に輝く風がセリスを包み込む、セリスは額の汗を拭うと憤然と踏み出した。

「舐めるな!行くぞ!」

ロックは苦笑いして肩をすくめた。

「す、すげえいじっぱり・・・」

セリスはそれを無視して、だがそれでも足を止めてとび色の瞳でロックを見た。

「・・・さっきから聞きたかったことがある」

「ん?」

「なぜ、私を助けた」

「・・・・なんで聞きたい?」

ロックは何を考えているのか判りかねる、優しげな表情で聞き返し、その答えにセリスが眉根の皺を増やす。

「問答は嫌いだ」

「別に理由なんかないさ」

そう言ってロックが歩き出す。

「女の子が乱暴されそうになってるのを見たら、誰でもそうする」

「おんなのこ・・・」

セリスはそれを口の中で繰り返し、カッと頬を燃え上がらせるとロックの背中を蹴っ飛ばした。

「あだあっ!」

「だっ、誰が女の子だっ!」

「だって女の子じゃないか!」

「うるさい!私はもう18だ!」

「俺は25だよ!俺から見たら女の子だろ!?」

「ええいっ!黙れ黙れっ!」

「わあっ!剣は反則だろう!」

「うるさーいっ!取り消せえっ!!」

「そうやってムキになるところがもう女の子じゃないか!」

「『ブリザド!』」

「うおおおおおおおっ!」

荒野に二人の騒々しい声が響く事15分。

ぐったり伸びたロックを尻目にセリスが顔を真っ赤にして湯気を立てながらずんずんと歩き出した。

「まったく、なにが女の子だ、馬鹿にしおって・・・」

「いててて・・・うわっ、前髪が凍ってる!」

霜の浮いた前髪を触りながらロックは前を歩くセリスの背中を見てほっと息をついた。



本心を、語りたくなかった。

君をあの娘に重ねたから、など。

言えるはずがない。

だから矢も立てもたまらず飛び出したんだと。

話せるわけがない。

判っているのだ、罪深い事だと。

誰かを誰かに重ねるなど。

許されないことだとは。

だが、罪といえば、それは彼女だ。

彼女はあまりに似すぎていた。

似すぎているのだ。

恐ろしいほど、似ているのだ。

まるで、彼女の生まれ変わりだ。



それを考えてロックはぎりっと歯軋りをした。

「違うさ・・・・そうだろ・・・君は、まだ生きている」

否。



「俺が、必ず・・・っ」



「おい、早くしろ!」

少しはなれたところでセリスが立っている、威勢よく歩き出したものの、方向がわからないのだろう、少し心細そうだ。

ロックは微笑して手を上げた。

「ああ・・・」


続く
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