【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第九部  『占領地 サウスフィガロ』 シーン30 静寂の夜 ~warp~
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ジークフリードは王者の剣を背中の鞘に納めるとゆっくりとした足取りで黒焦げのバルナバの前に立った。

グハハ、とすこし弱弱しくバルナバが笑う。

「ざまあねえぜ・・・てめえが油断したとこを、ずどんと仕留めてやろうと思ったのによ・・・」

「なぜ、助けた」

ジークフリードはそう言って、足元のバルナバを睨んだ。

「あのままなら、私は死んでいたはずなのに、敵である私をなぜ助けた?」

「・・・さてな」

バルナバはそう言って口元だけでにやりと笑った。

「あいつのすかした麦藁帽子が気に食わなかったのさ」

「・・・・・ふ」

ジークフリードは愉快そうに微笑するとマントを翻した。

「バルナバと言ったな」

「ああ」

「また会おう、次は殺してやる」

「こっちのセリフだぜ、ジークフリードさんよ」

バルナバがそう言い返した。

その時。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

背後の気配と絶叫にジークフリードが一気に振り返る。

そこで、光る双眸をぎらぎらさせてこちらを睨む黒のレクイエムが立っていた。

「ま、まさか!致命傷だったはず・・・!?」

「きさまらああああああああああ、よくも俺の腕をおおおおおおっ!」

地面から立ち上がったレクイエムは切断された片腕を持って呻くように叫んだ。

「殺す、殺すころすコロスころすコロスころおおおおおおおおおおおおおおっすっ!」

そう天高く絶叫し切断された腕をその切断面に無理やりくっつけ、口早に呪文を唱えた。

「『空の下なる我が手に、祝福の風の恵みあらん!ケアルガ!』」

ミヂミヂミヂッ、と音がしてレクイエムの腕が切られた腕に混ざるようにしてくっついた。

「なっ!?」

「きもちわり・・・」

「魂まで、灰にしてくれる!」

そう言って指を鳴らすと地面の杖が手の中に納まる。

「『滅び行く肉体に・・・暗黒神の名を刻め!』」

たちまち地面を輝く文字の列が縦横無尽に走る。

「『ガエク・スザスケード・エンペラム・フィフセデンデロス・ゼローラカスン・・・・』」

「させん!」

呪文を歌うように唱えるレクイエムにジークフリードが剣を抜いて突進するが。

「かあっ!」

呪文を唱えながらレクイエムは杖でジークフリードの剣を弾き返した。

「俺の太刀を、杖で!?」

「クハハハハハッ!貴様と俺ではレベルが違うんだ、よおっ!」

そういいながらジークフリードを杖の一閃で振り払うとその杖を天空に翳した。



「『始原の炎 蘇らん!』」



「くっ!」

「やっべえぞ、おい!何とかしろ!!」

ジークフリードは歯噛みをして大地に膝を着く、先ほどのダメージが今になって響いているらしい。

「いかん、間に合わない!」

レクイエムは帽子の下でにやあっと笑い。

最後の言葉を呟いた。


「『フレ・・・・』」


「どおうりやあああああああああああああああああああああああああ!」

連続した銃声が魔方陣の光に照らされた草原にこだました、レクイエムの胸に無数の弾丸がめり込む。

「ぐがっ!」

固まりかけていた魔法陣が崩壊する、獰猛なエンジン音を上げて、斜面を飛び上がって空中を泳ぐ大型バイクの上で赤毛の男が両手にマシンガンを構えて飛び出してきた。

「なんだ!?」

「レノ!ルード!」

バルナバが歓声を上げる。

大地を滑りながらバイクが停止する、レノは両手のマシンガンを放り出すと同時にバイクを降りたルードを見た。

「ルードあれやるぞ!」

「さっきもうやらないって言っていただろう」

「撤回だぞ、と!」

「ふ・・・」

ルードはそう笑って片腕でレノのズボンのベルトを掴んだ。

「ふんぬっ!」

そのまま勢いよく放り投げられたレノは天空をロケットのように飛んでいく。

そしてそのまま、流石に利いたのか空中で胸を押さえていたレクイエムに激突する。

「があっ!?」

「あらよっと!」

レクイエムの襟首につかまって回転、そのままレクイエムの背中に負ぶさる様に飛びついた。

「なに!?」

「なんだかしらねえけど、てめえを拘束する!」

そう言って手早く腰からナイトスティックを取り出す。

「ぞ、と!」

それをそのままレクイエムに突き刺した。

火花が散って二人を強烈な電撃が包み込んだ。

「ぐぎゃがやがやがやががやががはがっ!」

「しびびびびびびびびびびびびびびっ!」

勢いよく二人が地面に落下する、黒焦げのレノが目を回しながらもふらふらと立ち上がった。

「ど、どうりゃお、おへのでんひへいぼうのひりょふ・・・・」

「レノ、お前が一番応えているように見えるぞ・・・」

「うぐ・・・・ぐがあああああああああ」

杖にしがみつき黒のレクイエムがふらふらと立ち上がった。

「ぐ・・・ぐふふふふふ・・・・ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ・・・・」

レクイエムが杖にしがみつきながら薄暗く笑った、レノとルードは顔を見合わせる。

「なんだ、あいつ?」

「お前・・・電圧上げすぎたんじゃないか?」

レクイエムは笑い続けた。

「くひゃひゃひゃひゃひゃっ!そうか、そうかそうか!貴様らもか!くひゃははははっ!」

黒のレクイエムはひとしきり笑うと杖を持ち直した。

「面白い!実に面白い!地獄から蘇った甲斐があったというものだ!」

「さっきからわけのわからねえことをぐちゃぐちゃとおっ!」

レノが怒鳴って、ルードは無言で、黒のレクイエムに突進する。

「うるさいぞ!」

レクイエムは先ほどのダメージなどおくびにも出さずに片手を二人に向けて片目を見開いた。

「だあああああああああああああっ!?」

「・・・!」

二人の体が巨大な力で弾き返され地面に叩きつけられた。

「くはは・・・いいだろう、今日のところは王者の剣を封印した事でよしとしよう!」

そう楽しそうに言って再び黒い羽で天空に舞い上がる。

「あ!てめ!待て!」

レノが前に出ようとするのをルードがその肩を抑えて止めた。

「『次元のかくも厚き壁よ 我が呼びかけにその頑なな懐を開きたまえ!』」

レクイエムはそう唱えてその光る瞳でにやあと笑った。

「ククク・・・覚えておけ!私の名は黒のレクイエム!!」

黒い羽が月光に舞う。


「この世界の葬送曲を奏でるものだ!」


レクイエムの背後の星空が一瞬広がり、レクイエムの体がその中に透けていく。

「うえっ!?なんだあれ!?」

「これは・・・」

ジークフリードがそう呟いて親指を齧った。



「『デジョン』!」



夜の静寂の風景が一瞬酷くゆがみ、レノとルード、ジークフリードは思わず目を細め、地面に張り付いた。

再び虫の声が聞こえ始めて、目を開ける。

もう天空にはただ月が浮かんでいるだけで、麦藁帽子の黒のレクイエムの姿はどこにもなかった。

「なんだあ?あいつは・・・」

「先ほどの魔法・・・帝国の技術にもないものだ・・・」

ルードがそう呟いて腕組みをした。

「一体・・・」

ジャキッ、と剣を音を立てて鞘にしまうとジークフリードが立ち上がった。

「・・・礼を言う、君達のおかげで助かった」

レノとルードが、ゆっくりと身構えてジークフリードを睨む。

「礼はいらねえぞ・・・、と」

「そういうことだな」

「・・・やめろ」

ジークフリードがそう呟いて二人を睨み返した。

「いらぬ怪我をしたくはあるまい・・・・」

3人は暫くそのままにらみ合っていたが、レノが警棒を持ったまま頭の後ろで手を組んだ。

「やめだ、やめ、あんたの事は俺たちの仕事じゃないぞ、と」

ルードも無言で拳を収める、ジークフリードはふっと笑ってマントを翻した。

「世界が騒がしくなってきた・・・また会う事もあるだろう」

「おう、ディグアーマー・・・紺色の魔導アーマーはいいのかよ?仇だろ」

バルナバがルードに持ち上げられながら聞く、ジークフリードはメットを目深に被った。

「・・・さらば」

そう呟いてジークフリードはゆっくりと森の中に消えていった。

バルナバはギリギリ・・・と機械音を立てて憎らしげに顔を歪めた。

「・・・いけすかねえやろうだ」

「何者だ・・・あの男」

「けっ、あとで説明するよ、それより今はルゲイエサマだぜ・・・」

バルナバがそう言って忌々しそうに顔を歪めた。

「・・・ディグアーマーの感覚がねえ、オニオン共は・・・無事らしいが」

「・・・・どういうことだ、と?」

「ルゲイエが負けたという事だな?」

バルナバがさらに不愉快そうに口を動かそうとした時。

のっそりと一人の男が地面から這い上がった。

土まみれの彼を見て3人は顔を見合わせた。

「・・・・・モグラ男?」

「ルビカンテだっ!」

そう言ってルビカンテはふう、と息をつくと額を拭った。

「・・・不覚を取った、すまん」

「る、ルビカンテ様が?」

「一体、何があったんだか・・・さっぱりわかんねえぞ、と」

ルビカンテは不愉快そうに顔を歪めて鼻を鳴らして踵を返した。

「レノ、ついてきてくれ」

「どうするのか、と」

ルビカンテは無言で洞窟の入り口の前に立った。

「あの馬鹿の生死を確認する」

「る、ルビカンテ様・・・」

バルナバが慌ててとろけた腕を持ち上げた。

「ルゲイエさまや、俺は・・・その・・・どんな処分を・・・」

「どんなしょぶんだとお?」

ルビカンテの背中で炎が揺れた。

「違法に将軍を拘束し、帝国の大きな戦力であるディグアーマーを恐らく破壊し、さらに脱走したセリス将軍を逃がしたとあったら・・・」

そう言ってぎろりと振り返って3人を睨んだ。

「裁判、処刑をすっ飛ばして・・・火葬だ」

「ひ・・・ひえええ・・・・」

バルナバが泣きそうな顔になる、レノとルードはなんとも言えずに顔を見合わせる。

「だが」

そう呟いてルビカンテはまた洞窟を正面に顔を向けた。

「あの馬鹿は、身勝手な理由ではあったが、私に加勢しに来た」

「へ?」

「あいつなりに私を助けようとした、そして私もしくじった、その分を差し引いて・・・」

ルビカンテの頭上で炎が踊った。

「説教6時間で勘弁してやるさ」

「ル・・・ルビカンテ様ぁ・・・・」

バルナバがぐしっ、と涙ぐんだ。

「いくぞレノ!ルードはその馬鹿の部品を集めておいてくれ」

「へいへい、まったく仲がいいねえ」

レノがニヤニヤしながらルビカンテについていく、ルードは大きく一回頷いて地面を眺めだした。

ようやく。

今度こそようやく。

夜の草原に静寂が戻った。



続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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