【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第十部  『極東 ドマ』 シーン18 毒と木偶~Poison and wooden doll~
FC2ブログ


Recent entries

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



「正伝魔大戦録とは、代々ドマ王家に伝わる魔大戦の記録でござる」

カイエンは自身の愛羽、隻眼のチョコボ月影を風のように走らせながら傍らのサイファーに言った。

「魔大戦て、あの1000年前の?」

「左様、魔大戦の記録は大戦後に起きた魔術師狩りによって絶えてしまったが、魔術師狩りが及ばなかったドマには残されていたのでござる、それをまとめあげたのが」

「正伝魔大戦録・・・ってわけか!」

カイエンは肯いた。

「内容が内容でござる、恐ろしい魔導の技や技術が語られているらしく、いつの日か拙者達がそれらの技を扱えるようになるまでドマ城主の手によって封印されていたのでござるが・・・」

「それが盗まれた・・・って!大変じゃねえか!そんな物が帝国の手に渡ったら!」

「左様!ことはドマだけではない、世界全体にとっての驚異となるでござる!」

カイエンはそう言って夜陰に目を凝らした。

「月影!迷いの森の方向でござる!」

「カイエンさん!どうしてそんなこと解るんだよ!?」

「気配を辿っているだけのこと!夜はほかの生き物の気配が少ないですからな!」

「それでも解らねえと思うが・・・」

「むっ!あれでござる!」

サイファーも目を凝らす、だが、夜の草原にはなにも見えない。

「ど、どこだよ・・・」

「気配でござる、サイファー殿、彼等ニンジャといえどまだ若い、殺気を殺し切れていない」

そう言われて、サイファーは細く、集中して目前の夜の闇を覗く。

風の音が聞こえる、そして、その上で、不自然な草音が肌に響いた。

驚いたようにサイファーが声を上げた。

「ほ、ほんとだ!?」

「やはりサイファー殿はただ者ではありませんな!」

カイエンが愉快そうに言って少し、声を落として言った。

「サイファー殿、拙者の養子になられませんか?」

「へ?」

突然の言葉に顔を上げる、カイエンはまじめな顔で月影を走らせる。

「シュンが娘であれば、婿に、と言えたのだが・・・無論サイファー殿さえよければでござる」

口を間抜けにあけたサイファーは目をしばたかせた。

「で、でもよ、カイエンさん・・・」

「すぐに、ということではござらん、しかし・・・もしも過去のことに区切りをつけられるのならば、そう言う選択もあることを胸に止めておいてほしいのでござるよ」

優しげにそう言って、カイエンは月影のわき腹を蹴った。

「参る!森に入られる前に!」

「お、おうっ!」

サイファーは嬉しかった。

だが。

同時に得体の知れない焦燥感に目眩を覚えた。



その頃、そこからそう離れていない、ドマ川の上流、帝国軍陣地から少し下った川の畔の小さな泉に数人の人影があった。

ケフカと数名の帝国兵、そしてネクロである。

「ケフカ様、この辺りがよいかと」

「ん」

ケフカは肯きポケットから紫色の液体の入った小瓶を取り出して月光に翳した。

「・・・本当にこれっぽっちの毒でドマの連中を皆殺しにできるんだろうな?」

「はい、ええ、それは、もう」

ネクロがニタニタ笑いながらめがねの位置を直した。

「苦しんで苦しんで死ぬはずです、兵士も農夫も貴族も王族も女も子供も老若男女一切合切一人残らず」


「すっっっっっっきりと、皆殺し」

歌うように言う、ケフカの背後に控えていた帝国兵が仰け反る。

ケフカがにまっと笑って肯く。

「ふふん・・・、それは重畳」

「ま、待ってくださいケフカ様!」

「そ、そうです!ドマ城には捕虜になった帝国兵も・・・」

ネクロがチッチッチ、とその言葉に指を降る。

「いけませんなあ・・・そのような人道主義に目をくらまされては」

「そうだ!敵に捕まるような間抜けな連中は死んだ方がいい!」

ヒーヒャヒャヒャ!と大笑いして背後の二人を振り返った。

その瞳の狂気に二人は気圧されて後ずさる。

「ば、馬鹿なっ、そのような作戦っ!皇帝陛下も、レオ将軍も許されるはずがないっ!」

「け、ケフカ・パラッツォ!おまえを拘そ・・・」

その言葉を言い終わらないうちに、帝国兵の体が、横にずれた。

「え?あれ?」

間抜けな声でそう言い残して、兵士の上半身が地面に落ちた。

その背後に巨躯の陰が立っていた。

血のように赤い鎧と、漆黒の布を巻き付けた大男、その2組の腕に、巨大な刃のついた禍々しい装飾のされた剣を持って、恐ろしく笑っている。

「なっ!き、きさまっ!」

「敗北主義者は、死刑!死刑!死刑だ!」

ケフカが笑う、振りおろされた巨大な剣が帝国兵をまっぷたつに切り裂いた。

ネクロが満足そうに微笑む。

「よくやった」


「ギルガメッシュ」


漆黒の魔人は不気味な笑みを浮かべながらぎこちなく一礼した。

「こ、こうえいです、え、え、えくす、ですさま」

「エクスデス?」

「ふふ、まだ調整が完璧ではないのです、まったく、恐るべき精神力」

そう言ってネクロが顔を歪める。

「しつこい奴め・・・自我など捨ててしまえば楽になる物を・・・」

「まあ、いい、さあ、邪魔物も消えたし!始めるか・・・」

「はい、ケフカ様」

ケフカは泉の水面に小瓶を傾けた。

「説明いたしましたとおり、この毒はケフカ様の毒魔法とあわせますことで猛毒性を発揮いたします、従来の毒消しは勿論、解毒魔法すら効きません」

「ひひひ、想像するだけで心が躍る・・・レオが手こずった相手を、この俺が、この俺が始末するのだ・・・!」
ケフカはそう言って毒の小瓶を逆さにして、その水面に紫色の淀みを作った。

「大地に染み渡る・復讐の赤い血よ・その使命を果たせ・・・」


「『ポイズン』!」


ごぼっ。

と、音を立てて水面が泡立つ、見る見るうちに水源の水が、紫色に染まっていく、銀色の腹を見せて、魚たちが次々に水面に浮かんでしばらく痙攣した後に死んでいく。

「直ちに黒魔導師兵とソルジャー達をドマに送り込みます、明日の昼には、世界の地図からドマは消えましょう」

狂ったようにケフカが笑う、ネクロはそれをうれしそうに見つめ、仮面のように笑みを顔に浮かべたギルガメッシュはじっと、水面の月を瞳に写していた。



続く
スポンサーサイト

テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学


















管理者にだけ表示を許可する


| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2019 FINAL FANTASY Ⅵ -IF-, All rights reserved.




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。