【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第二部『砂漠の城フィガロ』  シーン4 『砂漠の月~exquisite contrivance aristocratic-looking man~
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夜の砂漠をチョコボが疾走する。
 
後ろからゾワゾワとデザートソーサーの群れが追いかけてくる。
 
「くそっ、しつこい奴らだ!」
 
ロックが後ろを振り返って悪態をつく。
 
「無事かしら、ギルガメッシュさん・・・」
 
ティナの質問にロックは答えられない。
 
デザートソーサーは肉食の甲殻類の仲間で単体では大した力を持たないが大群で現れれば脅威となりうる。
 
鋭い爪で相手に組み付きと裏面に付いた鋭利な刃物のような顎で肉を削って食べる、堅い甲羅はちょっとやそっとでは破れない、ギルガメッシュが命を拾えるとはとても思えなかった。
 
だがそれでもロックは「大丈夫だ」と言った。
 
「あんな突飛な奴が簡単にくたばりっこない、だから早くフィガロに行って助けを呼んでこよう!」
 
「そう・・・そうよね」
 
そういうティナも本当はわかっているのかもしれなかった、目を伏せる。
 
その時、チョコボが甲高く鳴いて急に止まった。
 
前方の砂の大地が蠢く。
 
先回りをしたデザートソーサーたちが耳障りな音を上げながら2人の前に立ち塞がった。
 
「グエ~」
 
チョコボが情けなく一声鳴いて地面に座り込んでしまった。
 
「くそっ!どこまで行っても運がねえ・・・」
 
そう言って立ち上がるロック、ダガーを抜きさっきよりは少ないといっても十分脅威となる数のデザートソーサーを見やる。
 
「逃げられないか・・・」
 
ロックが、そう弱音を吐いたとき、一匹のデザートソーサーが二人に飛び掛った。
 
「いやあああ!」
 
ティナが悲鳴をあげる。
 
一閃。
 
デザートソーサーの身体を一本の金属の矢が貫いた。
 
ぎい!と悲鳴をあげてデザートソーサーが砂の地面に落ちる。
 
「しゃがめ!二人とも!」
 
声に振り向く。
 
ひときわ高い砂丘に月をバックに何か、チョコボに乗ってボウガンのようなものを構えた男のシルエットが立っていた。
 
金色の長い髪が砂漠の風に揺れた。
 
ロックがティナに覆いかぶさるようにして地面に突っ伏す。
 
次の瞬間。
 
無数の金属の矢が夜の闇を裂いてデザートソーサーの群れを襲った。
 
あっという間に半数以下に数を減らしたデザートソーサーたちが悲鳴をあげて一斉に引いていく。
 
「これは・・・・」
 
「遅いぜ王様!」
 
ロックがそういってティナの上からどくと怒鳴った。
 
砂丘から駆け下りてきた男は手に持った銀色のボーガンを回転させて笑い声を上げた。
 
「やあ、レディーを待たせてしまったようだ」
 
そう言ってチョコボから降りてきたのは枯れ草色の長髪を後ろで一本に結び上半身に上品な金細工が施された軽鎧を身に纏い、青いマントを羽織った抜群にハンサムな壮年の男性である。
 
「お怪我はございませんか?」
 
しゃがみこんでいるティナの前に手を差し出しながら魅力的な微笑を浮かべて言う。
 
「は・・・はい」
 
ティナがその手を取って立ち上がる。
 
「私はフィガロ城城主にしてフィガロ国王、エドガー・ロニ・フィガロ、エドガーと呼んで下さってけっこうです」
 
そう言って片手を挙げてマントを持ち上げながら慇懃に一礼した。
 
「お嬢さん、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?」
 
「ティナ、ティナ・ブランフォード、です・・・」
 
少々とまどいながら答えるティナ、エドガーはティナと口の中で繰り返した。
 
「ティナか、美しい名だ、美しいあなたにふさわしい」
 
そう言って女性ならずとも心を動かされるような笑顔を見せた。
 
エドガーは、しかし、きょとん、としているティナを見て拍子抜けしたような表情を作った。
 
「・・・私の口説きのテクニックも錆び付いたかな・・・・」
 
ロックが苦笑いする。
 
「気をつけろ?その王様はものすごい女たらしで、ガキから婆さんまで片っ端から口説くんだ」
 
ロックが「女たらし」の部分に力をこめて言った。
 
エドガーが唇をとんがらせる。
 
「おいロック、誤解を招くような発言はよせ、女性の美しさを賞賛することの何が悪い」
 
「そ、それより!」
 
ティナがエドガーの両腕を掴む。
 
「お願いします、ギルガメッシュさんを助けてください!」
 
ロックははっとしたようにエドガーに詰め寄った。
 
「エドガー、仲間がデザートソーサーに襲われてるんだ!力を貸してくれ!」
 
エドガーは暫くあっけに取られていたがすぐに頷いた。
 
「よしわかった!!ギア!」
 
呼ばれてフィガロの乗っていた体の大きなチョコボが近づいてきた、このチョコボは首と足に銀色の甲冑をつけている。
 
「クルルーーーッ」
 
「頼むぞ!」
 
エドガーはそのあぶみに足をかけて飛び乗ると、ティナの手を取った。
 
「ティナさん、案内していただけますか?」
 
「はい!」
 
ティナを背中に乗せるとエドガーはチョコボの脇腹を蹴り飛ばした。
 
ロックは二人を乗せたチョコボが走っていくのを見ながら暫くその場で立っていたが首をかしげた。
 
「なんで俺を置いてくんだ」
 
「ぐえ」
 
チョコボが一声「馬鹿みたい」と言わんばかりに一声鳴いた。
 
 
続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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