【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第四部 城下町サウスフィガロ  夜歩く ~night walk~
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サーベル山脈サウスフィガロ側麓。

鬱蒼とした森の中を3人の人影がふらふらと歩いていた。

二人は茶色のメットにアーマーを着た帝国兵である。

そしてもう一人は・・・。

「なああああああああんでぼくちんがっ、わざわざ歩かなきゃならないんだっ!」

じたばたしながら地団太を踏む、顔におしろいを塗りたくり、けばけばしい色の羽が着いた偉く派手な帽子を被り、金銀で装飾された赤いマントを羽織った男。

ガストラ帝国皇帝直属魔導師・ケフカ・パラッツォである。

「疲れた疲れた疲れたぞ!もう嫌だ!歩きたくなあああい」

「そう、騒がないでくださいケフカ様」

「そう、嘆かないでくださいケフカ様」

帝国兵の二人が間延びした口調でそういった。

男にしてはやけに声が高い、よく見てみるとメットから金色の長い髪が零れていた、女性である。

「セリス様の陣営まで、あともう少しです」

「セリス様の陣営までもう暫くです」

ケフカはううう、と唸って二人を睨んだ。

「お前らさっきからそう言ってるじゃねえか!一体いつになったら着くんだ!」

「だってね、フォッグ」

「しょうがないよね、ミスト」

「せっかくたすけてあげたのにね、フォッグ」

「恩知らずだね、ミスト」

「おいてっちゃおうか、フォッグ」

「かわいそうだよ、ミスト」

「かわいそうだね、フォッグ」

「謝ろうか?ミスト」

「そうだね、フォッグ」

二人の帝国兵がそう二人で言い合うと、ケフカに顔を向けてぼけっとした口調で深々と頭を下げた。

『ケフカ様ごめんなさい』

ケフカはそれに対して怒る気にもなれずただ呆然としていたが、不意にああああと頭を掻き毟り、ずんずん、歩き始めた。

「早く案内しろ!くそくそくそおっ!」

ずんずん進んでいくケフカを見送り、二人の帝国兵は顔を見合わせてその後ろを慌てて追いかけていった。


ティナたちに逃げられたあと、ケフカ達を待っていたのはフィガロ城の騎鳥兵達の猛攻だった。

砂漠のそこかしこのダクトから現れたチョコボ騎兵達は魔導アーマーはじめ、多くの武装を失ったケフカ達を追い散らしたのである。

ケフカの軍勢はもともと士気が高いとは言いかねる、チョコボに乗ったフィガロ兵たちによってあっという間に駆逐されてしまった。

ケフカ自身は、その圧倒的な魔導の力を使い何とか窮地を脱したものの、軍勢を失い砂漠の真ん中で途方に暮れていたところをこの二人の女帝国兵、ミストとフォッグに助けられたのである、ケフカにとっては一応命の恩人なのだ。

ミストとフォッグは双子の姉妹であり、人工的に魔導の力を注入された強化兵である。

とはいっても彼女たちは所謂量産型、あまり大した魔法が使えるわけではない。

それでも特に雷の魔法サンダーを得意とするミストと、眠りの魔法スリプルなどの補助系魔法を扱うフォッグの双子ならではのコンビネーションは他の魔導注入者と比べても群を抜いていた。

が、魔導注入の後遺症か、もともとなのか、少々ぼけっとしている為、現在は将軍セリス・セーレの元に側近として仕えていた。



それから数十分ほど歩くと、ようやく、周到に隠された帝国軍の陣地が現れた。

ケフカはひいひい、と肩で息をしていたが、しゃきりと背筋を伸ばして甲高い笑い声を上げた。。

「ひょひょひょひょ!やっと着きましたねえ!ひょひょひょひょひょ!」

「ひょひょひょ!」

「ひょひょひょ!」

ミストとフォッグも真似して笑う、ケフカはきいいいっ!と頭を抱えて二人を睨んだ。

「真似するなっ!」

「だってさ、ミスト」

「だってね、フォッグ」

またもや首を傾げる二人、ケフカはヒイイイイイイイッ!と叫んで頭を抱えた。

「むかつくうううううううううううううううっ!」

「うるさいぞ」
 
凛と張り詰めた声にケフカが振り返り、にやっと唇の端を持ち上げて笑みを浮かべた。
 
「ひょひょひょ・・・、これはこれは、セリス将軍」
 
無造作に肩に流した美しく長い金髪。
 
白いカラーリングを施されたレザーアーマーに、黄緑色の薄手の防刃スーツを着た美女。
 
鋭い眼光、白い肌、精悍ではあるが十分に女性らしいスタイル、文句のつけようの無い絶世の美女が両脇に兵士を従えて腕を組んでケフカを冷たく睨んでいた。
 
「・・・随分派手に失敗したようだな?」
 
ケフカはひっひっひ、と笑い右足をタン、と前に出して高飛車に腕を組んでつんと澄まして見せた。
 
「知らん!」
 
「言い訳してるねフォッグ?」
 
「恥ずかしくないのかねミスト?」
 
「きーーーーーーーっ!」
 
ケフカが悲鳴を上げるのをみてセリスは鼻を鳴らし肩をすくめた。
 
「まあ、いい、どうせ近い内にフィガロは落とす予定だった」
 
そう言って踵を返すとケフカに背中を向けて肩越しに言った。
 
「今回の事は皇帝陛下は不問に付してくださるそうだ、感謝する事だな」
 
「ひょひょひょ!当然、さすがは皇帝陛下!判ってらっしゃる!」
 
ケフカは大きく胸を張って鼻から息を吐き出した。
 
「だが」
 
そう言ってセリスはにやっと笑った。
 
「代わりにお前はレオ将軍のところに出向するようにとの仰せだ」
 
「げえっ!?」
 
「フォッグ、ミスト、お前たちはケフカの護衛をしつつ、レオ将軍にこの書簡を渡すように」
 
「了解しました」
 
「承知しました」
 
セリスが放った黒い筒に入った書類を二人が受け取って返事をした。
 
「レオ将軍は今ドマの攻略に当たっている、篭城戦が長引いているようだ、お前たちの力が役に立つ」
 
「ま、まてっ!」
 
ケフカが慌ててセリスの腕に取りすがった。
 
「か、勘弁してくれ、レオに協力だと!?あのいやみな野郎に!?」
 
「私が言ったんではない、皇帝陛下の勅命だ」
 
「い、いやだっ!あいつにあろうことか協力なんて絶対嫌だーーーーーっ!」
 
そう言ってじたばた暴れるケフカをセリスは呆れたように見つめて、ふん、とそっぽを向いた。
 
「いいから行け、チョコボを貸してやる」
 
「そ、そうだっ!お前から皇帝陛下に頼んでくれ!嫌だ、絶対やだったら・・・」
 
「フォッグ!ミスト!」
 
「了解です」
 
「合点です」
 
フォッグとミストがケフカの両腕をつかむ。
 
「お、おい!ちょっとまて!やめろっ!」
 
「さあ、支度をしていかないといけません」
 
「さあ、準備をしなくてはいけません」
 
「いやだああああああああああああ!」

2-3.jpg



ずるずると引きずられていくケフカを見送ってセリスはふん、と鼻を鳴らし、陣営へと戻っていった。
  
 
続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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