【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第四部 城下町サウスフィガロ シーン2 夜騒ぐ ~noisy night~
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セリスは自分のテントに戻って来ていた。
 
息をつき、髪を払う、ケフカの顔を見ると沸き起こるいつもの暗い気分を早く吐き出そうと水差しからコップに一杯水を注いで飲み干した。
 
空になったコップを置いて自分の椅子に座る、目の前の机にはサウスフィガロの見取り図が広げられていた。
 
「さて・・・・」
 
シャドウからケフカ宛に届いた見取り図を信用するならば、町の東の一角、林を抜けて一斉に攻撃を仕掛ければ一気呵成に占領できるはずだ。
 
町に送り込んだほかの斥候からも同様の報告が来ていた。
 
「明朝か・・・・」
 
そう言ってセリスはもう一度ため息をついた。
 
「・・・また、人を殺すのか」
 
と、テントの外の気配にセリスは視線を鋭くした。
 
「誰だ!」
 
外の気配が驚いて飛び上がる、あわててテントの扉が開かれて、黒い軍鎧を着込んだ大男と細身の茶色の皮鎧を着た男、緑色の皮鎧の男、というより少年兵が敬礼しながら入ってきた。
 
「ア、 アックス曹長であります!」
 
「ダガー中佐であります!」
 
「ウィップ二等兵であります!」
 
セリスは厳しい表情で三人を睨んだ。
 
「・・・なんのようだ」
 
「は、ははっ!セリス将軍がお仕事をしておられると聞きっ、我ら三名非力ながらお手伝いをしようかとっ、思いまして!」
 
「こ、これ、うちの実家から送ってきた紅茶なんですがっさ、さささ、差し入れっす!」
 
そう言ってダガーがお盆に載ったティーカップとティーポットを差し出した。
 
「ぼ、僕も、あの持ってきたんですけど、お口に合えば・・・」
 
ウィップがそう言って紙袋に入ったお菓子らしきものを差し出す。
 
それを見てアックスが慌てて怒鳴った。
 
「ばっ!ばか!贈り物は禁止だといっただろう!」
 
「で、でも、手ぶらじゃ失礼だし・・・」
 
「いいんだよ!逆に変だろうがプレゼントなんて!」
 
セリスは頭をかいた。
 
その額には血管が浮かんでいる。
 
「・・・結局何しにきたんだ?」
 
「あ、いや、その・・・自分たちは・・・」
 
「こんなところで油を売っている暇があったら・・・・」
 
ゴゴゴゴゴ、とセリスの後ろに火山の幻が見える、三人はあわわわ、と退いた。

4-2.jpg


 
「仕事をせんか!ばかものども!」
 
 
 
セリスの一喝に三人が悲鳴を上げた。
 
「ひいいいいっすいませんでしたあああっ!」
 
「も、もちばにもどりますですはいっ!」
 
慌てて三人がテントの外に飛び出す。
 
そのあとでそっと、出入り口の影からウィップが顔を出してお盆とお菓子の紙袋を差し出した。
 
「あ、あの、これよかったら食べてください・・・」
 
「ばかっ!早くこい!」
 
三人組の気配が遠ざかる、セリスは額を押さえてから、ちらりと紙袋とティーポットを見て、ごくわずかに、微笑した。
 
 
「ばか!お前らがいらん事するから怒られちゃっただろ!」
 
アックスが二人を前にして怒鳴る。
 
ダガーがそれでも満足そうに頭をかいた。
 
「いやあ、でも怒られちゃったなあ、な?」
 
ウィップがうんうんと何度も肯いた。
 
「お菓子もお茶も渡せたし、大成功だよね!」
 
「ぐっ、こんな事なら俺も何か持っていけばよかった・・・」
 
「まあ、今日のところは『セリス将軍を見守る会』としてはこんな感じでいいっすよね、曹長?」
 
アックスは、色々いいたそうに口をもごもごさせていたが、結局、うむ、と肯いた。
 
「まあ、そうだな、今度の会誌に載せられるくらいの成果はあったし、バルナバに見つからん内に帰るか」
 
「おう!」
 
「はあい!」
 
そう言って三人はそそくさとその場を離れた。
 
後に残されるのは夜の闇と虫の静かな声だけだ。
 
と、がさごそと茂みからひょっこりと二つの顔が出た。
 
「・・・・帝国の陣地っす、姉さん」
 
「だね、一仕事するよ」
 
そう言ってまだあどけなさを残した娘が不敵にそう言って腕まくりをした。
 
黒い髪をショートカットに切りそろえたボーイッシュな少女だ、その瞳は如何にも好奇心旺盛な光を宿している。
 
えええっ、と狼の頭を持った人狼の男がぶんぶんっ、と首を振った。
 
「やめましょうよ!殺されちまいますぜ!?ここは常勝将軍セリス・セーレの陣地なんすよ!」
 
「ばっかだねー、虎穴にいらずんば虎子を得ずっていうんだろ」
 
「トラは魔法をつかったりしねえっす」
 
「いいからやるったらやっちゃうもん、行くよ!」
 
そう言って樹上に飛び上がった娘、狼男はあああ、と頭を抱えた。
 
「トンでもねえ人に弟子入りしちまった、まってくだせえあねさあん!」
 
狼男もその後に続いた。
 
今度こそ、森に静寂が戻った。
 
 
続く
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