【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第四部 城下町サウスフィガロ シーン6  ただの影 ~ assassin~
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「副長、住人は全員非難いたしました」
 
サウスフィガロ中心部では水車がいつも通りのどかに回っていた。
 
しかしそこにいるのは洗濯物ついでに世間話をする奥さん方でも、はしゃぐ子供たちや、ゆっくりと歩く老人たちではない、厳しい表情のフィガロ兵たちである。
 
副長と呼ばれた若いフィガロ騎士。
 
比較的軽装の他のフィガロ兵と違い厳つい鎧と顔全体をおおう竜の装飾が施されたフルヘルムを被った精悍な青年である。
 
背に結わえた長槍、腰には他のフィガロ兵と同じくオートボウガンを装着している。
 
前述した、カイン・ハイウィンドである。
 
 
彼はそれを聞いて頷いた。
 
「要所の防御はどうなってる」
 
「現時点では特に異常ありません」
 
「そうか」
 
カインはそう言ってトン、と足を踏み鳴らした。
 
次の瞬間彼の体が重力から開放されたように飛び上がり、外壁の上に飛び上がった。
遠くで黒い煙が上がるのが見える。
 
「帝国・・・か」
 
そう言ってヘルムの中で瞳を閉じる。
 
「ゼザ団長の事です、心配いらないでしょう」
 
「・・・・そうだな」
 
部下の言葉に微笑して町を取り囲む外壁を見渡し表情を硬くした。
 
「引き続き警戒を強めろ、ゼザ団長が帰ってくるまで、我々がこの町を死守せねばならん」
 
「はっ・・・」
 
部下がそう返事をして一礼した。
 
「ところで」
 
カインはそう言って再び地面に降り立った。
 
「お前、なにか忘れている事は無いか?」
 
「・・・・・は?」
 
「おいおい、困った奴だな・・・」
 
カインがそう言って微笑む。
 
「俺の・・・・命だよっ!」
 
フィガロ兵の手元から白刃が飛び出す、カインはそれを身をよじって避けると地面を蹴って高く跳躍した。
 
空中から雨のように降り注ぐ金属の矢、それを目にも留まらぬ速さで避けるフィガロ兵。
 
「くっ!」
 
「はあああああああああああああああああああっ!」
 
カインの長槍が上空から振り下ろされ、石畳を粉々に打ち砕く。
 
「ジャンプか・・・竜騎士カインとはよく言ったものだ」
 
そう言ってフィガロ兵が、クククと笑う。
 
「なぜばれた」
 
「殺気が強すぎる、暗殺者としては失格だな」
 
「先ほど一人殺したのでね」
 
驚愕のあまり動きを止めているほかのフィガロ兵たちを尻目に、カインは長い槍を構えたままフィガロ兵、いや、謎の男を睨んだ。
 
「貴様、何者だ」
 
「・・・名など、とうに棄てた」
 
そう言って、フィガロ兵の制服を脱ぎ放る。
 
ぴったりとした黒装束に身を包んだ男が、そこに立っていた。
 
「俺はただの、影、だ」

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「暗殺者・・・シャドウ」
 
カインはそう言って長槍を再び構えた。
 
「帝国の犬めっ!」
 
「砂漠狼副団長・竜騎士、カイン・ハイウィンド、死んでもらうぞ」
 
「ぬかせっ!」
 
風を切って大きく振られる槍、シャドウはそれを体を屈めて交わし刃のついた円盤、手裏剣を放つ。
 
カインの体が手裏剣を交わして空に舞った。
 
雨あられと降り注ぐ金属の矢、シャドウはそれを腰から抜き放った忍者刀で弾き飛ばしながら民家の影に潜り込んだ。
 
「追えっ!逃がすな!」
 
フィガロ兵達がシャドウの逃げ込んだ物陰に飛び込もうと殺到するが、その足元に何かが転がった。
 
瞬間小さなボールから煙が噴出しあっという間に周囲を包み込んだ。
 
「うわあっ!」
 
「煙玉だ!注意しろ!」
 
そう叫ぶ間にも煙玉がそこここに撒き散らされる、カインは舌打ちをして長槍を収めた。
 
「オートボウガンを撃つな!同士討ちになるぞ!」
 
濃度の濃い目くらましの煙が全方位360度すべての視界を閉ざす。
 
さらに周囲にはフィガロ兵達が視界を奪われて身を竦ませている、下手なアクションは混乱を誘い、さらに同士討ちを招く可能性がある。
 
これでは自慢の長槍を振るう事もできない、ジャンプで飛び上がって煙から飛び出してもシャドウはその煙の中だ。
 
カインはぎりっと歯軋りをし。
 
そして、はっとした。
 
兵員の配置が崩れている、外壁を見張っていた兵士たちまでシャドウの出現で中央に集まってしまったのである。
 
「・・・・・しまった!」
 
「もう遅い・・・」
 
背後の気配に、迷わず長槍を振るう、黒装束がすうっと白い煙の中に溶けるように消えた。
 
「くっ、総員直ちに・・・・・」
 
 
 
『ファイア』
 
 
その短い言葉はたくさんの人間の言葉で、まるで賛美歌のように青い空に響いた。
 
次の瞬間、巻き起こる爆炎。
 
突如発生した火炎閃光に兵士たちと、その悲鳴が吹き飛ばされた。
 
 
続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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