【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第四部 城下町サウスフィガロ シーン9  裏切りのカイン ~betrayal knight~
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「負けられない・・・・」
 
カインは飛び上がり、飛び上がりきったその場所で、呟いた。
 
眼下に見える白い鎧の女。
 
ぎりっと唇をかむ。
 
この状態で素直に落ちればただでは済まない、避けられる、かわされる、弾かれる。
 
攻撃は当たらない、そうすればもう反撃はできない、この劣勢の中、部下達を救うにはまだ兵士たちが呆けている、今、この一撃で決めなければならない。
 
常勝将軍を、討たねばならない。
 
オートボウガンは無い、槍を投げる?いや、あの大男に弾かれる。
 
他に手は?
 
 
あった。
 
カインにはある。
 
 
カインはそのまま落下した、頭を下に、そして広げた掌を下に突き出した。
 
「このままじゃ!ゼザ団長に合わせる顔が無いんだよおおおおおおおおおおおっ!」
 
咆哮し意識のそこに眠る記憶を揺さぶり起こす、かつて意識に刷り込まれた呪いの言葉を
 
カインはそのまま落下した、頭を下に、そして広げた掌を下に突き出した。
 
「『まばゆき光彩刃と成して・・・』」
 
セリスが目を見開いた。
 
「アックス!」
 
「『地を引き裂かん!』」
 
アックスのグレイトアクスがバチバチッと帯電する。
 
「!?」
 
「『サンッダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ』!」
 
カインの絶叫が空気を震わせた、たちまち発生した輝く雷光がアックスの体を貫く。
 
声も無く、アックスが痙攣しながら膝を着く。
 
セリスが口早にケアルを唱える、アックスはうう、と呻きながら半身だけ持ち上げた。
 
「ま・・・魔法だと?帝国兵でもないのに・・・なぜ!」
 
着地したカインはそれに答えず長槍を構えてアックスに向けて、否、アックスの背後のセリスに向けて特攻する。
 
ただの特攻ではない、横っ飛びにジャンプを発動する強烈な突撃である。
 
刹那、セリスが飛び出した。
 
細身の刀身をもったバスタードソードを横に振りきったまま、アックスの広い背中を蹴ってカインを迎え撃つように同じく特攻した。
 
「『闇に生まれし 精霊の吐息の 凍てつく風の刃に散れ!』ブリザド!」
 
飛ぶと同時に唱えた呪文がカインの鎧と体を一瞬で凍てつかせる。
 
だが、カインは止まらない、冷気で凍りつく喉を震わせ、咆哮をあげながらセリスに向けて飛んでいく。
 
カインの槍がセリスの体に届く。
 
直前。
 
セリスのバスタードソードが槍の柄を弾く、カインの長槍はそんなことではびくともしない、が。
 
セリスはその反動で体を横にずらした。

4-6.jpg


 
カインは咄嗟に槍を振りかぶろうとしたが凍りついた鎧がそれを邪魔をする。
 
「っつあああああああああああああああああああっ!」
 
セリスの回し蹴りがカインの体を横様に吹っ飛ばした。
 
たちまち失速し、地面に転がるカイン。
 
「ぐ・・・」
 
呻きながら立ち上がるが、その周りを剣を構えた帝国兵がぐるりと取り囲む。
 
カインの喉首にセリスのバスタードソードが突きつけられた。
 
「裏切り者か、まさかフィガロの騎士団にいるとはな」
 
カインはくっ、と悔しそうに呻いた、セリスはバスタードソードを強く押し付ける。
 
「そのジャンプとやらも、魔導の力ゆえの能力か、帝国に残ればさぞ優秀な軍人になれたろうに」
 
「・・・・ふっ」
 
カインが、笑う。
 
嘲笑である。
 
セリスは眉を顰めた。
 
「何がおかしい」
 
「優秀な軍人・・・?お前はそんな風には見えないがな、セリス・セーレ!」
 
カインは凄まじい剣幕でセリスを恫喝した。
 
「何が常勝将軍だ!なにが魔導だっ!誰が望んだ!こんな力を!見ろこの連中をっ!」
 
そう言って周囲を囲む帝国兵を見回す。
 
「この中に自分で望んでここに立っているものが何人いる!魔導を無理やり植えつけられ、心を病み!故郷を焼いた憎き奴らに平伏し、憎悪と憤怒で心を満たされたこの哀れな連中の!どこが優秀な軍人だっ!」
 
「貴様・・・言わせておけば・・・っ」
 
アックスが怒りに顔を真っ赤に染めて立ち上がる。
 
カインは止めない、恫喝を続ける。
 
「そうだ、俺は裏切り者だ!魔導を植えつけられ廃人として捨てられた、哀れな失敗作さ!だがそれでも、石を食み泥を啜り恥辱にまみれながら俺は生きた、生きて、そして俺は貴様らと戦える力を得た!殺すがいい、セリス・セーレ!常勝将軍!優秀な、軍人殿!哀れな操り人形!」
 
「貴様あああああああああああああああああっ!」
 
アックスが思い切りグレイトアックスを振り上げた。
 
それを見てカインはにやりと笑い、片足で地面を踏み鳴らす。
 
石畳の地面が跳躍の衝撃で粉砕され周囲に飛び散り、帝国兵達はその破片に目をくらませる。
 
「俺の脚を切っておかなかったのは失敗だったな!」
 
カインはそう言って包囲の後方まで飛びのくと拘束されている部下たちを悲しげな視線で見た。
 
部下の一人が、小さく頷き近場にいた帝国兵に体当たりを食らわせた。
 
「副長!行ってください!」
 
他の傷ついた騎士たちも近くの帝国兵達に飛び掛り、口々に叫んだ。
 
「行ってください副長!ここは我らが!」
 
「足手纏いは、ごめんです!」
 
「ご武運を!」
 
「団長によろしく!」
 
カインは唇を固く結んで、さらに跳躍、外壁の上まで飛び上がった。
 
「すまん!」
 
そう叫んで町の外へと飛び出す、アックスはそれを見てグレイトアクスで飛び掛ってきたフィガロ騎士の腹を真っ二つに切り潰した。
 
舞い散る血しぶき、アックスは牙をむき出しにして周囲のフィガロ兵達を恫喝した。
 
「死にたい奴はかかって来い!全員こいつのように叩き潰してやるぞ!」
 
怯むフィガロ兵達を帝国兵たちが取り押さえる。
 
アックスは顔についた血を拭って、セリスに目をやった。
 
「・・・将軍、お顔の色が優れません、兵たちが動揺します」
 
「あ、ああ・・・すまん、すまんな、助かった・・・」
 
セリスはそう言って頭を振った、その顔はただでさえ白い顔から青白く血の気が引いている。
 
「騎士たちを拘束しどこかに押し込めろ!残党を一刻も早く駆逐するのだ!」
 
セリスの言葉に兵士たちが頷いて走り出した。
 
「お疲れなのです、どこか手ごろな民家を徴発して拠点にしましょう」
 
セリスはああ、と力なく呻くように言った。
 
 
続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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