【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第四部 城下町サウスフィガロ シーン12   狂乱の街角~heavy armor~
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その怪機は銀色の巨体を建物と建物の間に埋めていた。
 
ヘビーアーマー。
 
帝国の誇る魔導科学文明の結晶とも言うべき魔導アーマーの最新型である。
 
魔導エンジンの出力を新システムの導入で従来の4倍近くに上昇させ、さらに外装には帝国で開発された超高密度合金『ガストニュウム』を使用、そのクローの内部には細かい作業も可能なように高い能力を備えた小型アームを装備している。
 
生存率を高めるために有事の際にはコックピットは密閉システムを採用、もちろん主武装である魔導キャノン・魔導ミサイルを各2門装備、その火力は単純計算で従来の魔導アーマーの3倍を誇る。
 
今回の作戦で試運転を兼ね配備されたのだが、ルゲイエのディグアーマーとバルナバの改造魔導アーマー(『バルナバハイパーエクストラカスタム改』と言うのだそうだが)のおかげでまったく活躍できなかった。
 
折角そのために訓練を受け、意気揚々とやってきたそのヘビーアーマーの搭乗員は腐っていた。
 
 
コックピットに足を投げ出しメットの中で青空を仰ぐ。
 
白い雲がゆっくり流れていくのを口に銜えたタバコを噛みながら見つめる。
 
「・・・・・だりー」
 
そう呟いてあくびをする。
 
「まったく、こっちは喧嘩しに来たんで、サボりに来たんじゃねーっての、あー、だりー・・・」
 
「だるいタマ?」
 
「・・・・なんだ、ガキ」
 
たまねぎ頭の少年がこっちを覗き込んでいた。
 
いっちょ前に剣と盾を持っている、搭乗員は舌打ちをするとしっし、と手を振った。
 
「消えてな、クソガキ」
 
「判ったタマ、でもその前に、ルゲイエタマのご命令タマー」
 
そう言って少年。
 
オニオンのリークは、にっこり笑って小さい剣を男の鼻先に突きつけた。
 
「な・・・・っ!?」
 
 
「『混乱以って理性となし、蛮勇以って正義となす・・・・『バーサク』」

4-7.jpg

 
 
瞬間男の目の前が真っ赤に染まる。
 
体中の血液が逆流し、燃え盛るような得体の知れない感覚に男は悲鳴を上げる。
 
「ギ・・・・ギエ・・・ガゲグゲ・・・・ッ!」
 
「これでいいタマ、ご迷惑かけたタマ!」
 
それを尻目にリークはヘビーアーマーから飛び降り、そのまま路地裏に駆け込んでいった。
 
後に残されたヘビーアーマーの上で搭乗員は。
 
息を詰まらせるように笑っていた。
 
「ウキッ・・・ウキョキキョキョキョキ・・・・ッ!」
 
「上官殿!ご所望の酒とミートパイであります!」
 
走ってきた緑の軍服の二等兵が息せき切ってヘビーアーマーのコックピットを見上げた。
 
「・・・・上官殿?いかがされましたか?」
 
ドルン、と音がして、ヘビーアーマーが突然立ち上がった。
 
巨大な腕が持ち上がり、間接のモーターが甲高い叫び声を上げる。
 
驚いてしりもちをついた下級兵士の頭の上にヘビーアーマーの足が浮かび上がった。
 
「じょ、上官殿!?上官殿!や、やめっ、ひ、ひいいいいいいいいいいいいっ!」
 
あわや、という寸前、下級兵士の体が横合いに吹っ飛ばされて石畳に転がる。
 
「おいっ!大丈夫か!」
 
ダガーである、彼は腰に備えたホルダーからリッパーナイフを抜き放ち、ヘビーアーマーを睨み付けながら構えた。
 
「このとんちき!!何をしてやがる!」
 
「ダガー兄ちゃん!駄目だ!離れて!!」
 
ダガーはその声を聞いて目を白黒させている帝国兵を抱きかかえると大きく飛びずさる、二人が一瞬前までいたその場所にヘビーアーマーの巨大な鉄の爪が振り落とされた。
 
「ウキキャキャキャキャキャキャアアアアアアアアアアアッ!」
 
前のめりになったコックピットで搭乗員が口角から泡を吹いて絶笑していた。
 
瞳孔を見開きどう見てもまともではない。、
 
「ヒヒャッ、ウヒヒャヒャヒャヒャヒャアッ!」
 
「どうかしてるぜ・・・」
 
ダガーが呟くと同時にヘビーアーマー前部でコックピットが閉まった。
 
「一体なんだっつうんだ!」
 
「どけ!ダガーッ!」
 
ウィップが大きく振りかぶってなにかの塊を放り投げる、そのままヨイチを片手で構えて矢を放つ。
 
紙に包まれた塊が矢に貫かれてヘビーアーマーのコックピットに突き刺さった
 
瞬間炸裂した爆風でウィップとダガーは後ろに転がり、建物の間から街路へ転がり出た。
 
ダガーは頭をさすりながら腰を浮かせるとウィップを睨んでどやしつけた。
 
「いきなり何やってんだてめえ!死ぬとこだったぞ!」
 
ウィップは冷たい視線で建物の間で倒れたヘビーアーマーを見ながら呟いた。
 
「・・・あいつ、狂ってる」
 
ビクン、とヘビーアーマーが身震いした。
 
「お、おいおい、帝国兵がどうかしてるのはいつものことだろ?注入されてる奴は感情の抑制がうまく
いかねえし・・・」
 
「おい、お前!」
 
震えていた下級兵士がウィップに睨まれて「は、はひっ!」と返事をした。
 
「すぐにセリス将軍に連絡を、状況を説明して人員をすぐにまわすように伝えてくれ」
 
「ひ、は、・・・、で、でも・・・」
 
「復唱しろっ!」
 
「す、すぐにセリス将軍にお伝えいたしますです!」
 
帝国兵がこけつまろびつ駆け出すのを一瞥してウィップはダガーを見た。
 
「ダガー兄ちゃん、あいつやばいんだ、僕わかるんだよ」
 
ダガーはウィップを見て、それからニッと笑みを浮かべた。
 
「仕方ねえなあ、もし違ったらお前、減棒どころじゃすまねえぞ」
 
そう言ってウィップの頭をぽんと叩くと。
 
「ま、ダガーお兄様に任せておきなさい」
 
と、胸をどんと拳で叩くと勇ましく肩を怒らせ前に一歩足を踏み出した。
 
「とにかくコックピットから引っ張り出せばいいんだろ、そのいかれポンチを」
 
「だ、ダガー兄ちゃん、危ないって」
 
「馬鹿、コックピットの眼前であれだけの爆弾爆発したら普通中の奴は気絶しちゃうもんなの」
 
ゴギョン。
 
と、目の前の投げ出された巨大な足の関節が動いて足を地面につけた。
 
「・・・・・・・・・・まあ、普通は、そうなんだけどな」
 
ダガーはそう言って顔を引きつらせ踵を返し。
 
「対応変更だ」
 
「え?」
 
「逃げるっ!」
 
と叫んで一目散に逃げ出した。
 
呆然としていたウィップを傍らに抱きかかえて通路を曲がる。
 
その背後で真っ赤な炎が爆風を伴って巻き起こった
 
「任せとけって言ってたのに!」
 
「あんなもの任されてたまるか!皆逃げろーっ!」
 
建物間から姿を現したヘビーアーマーはそこかしこで上がる悲鳴の中でゆっくりと周囲を見回し。
 
鉄槌の如き足で石畳を踏みしだいた。
 
 
続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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