【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第五部『サーベル山脈・リターナ本部』 シーン1  開放者バナン~releaser~  
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「バナン、今帰った」

ロックがドアを開けると、粗末な薄暗い部屋に老人が立っていた。

少々やつれてはいるが爛々と輝く瞳と、獅子の鬣のようなごわついた髪、深く刻まれた皺は彼の一筋縄ではいかない人生を物語っているようだ。


バナン。


かつてはどこにでもいる神官であった彼が何故、帝国への反抗を目的とした組織、リターナーに所属したのか詳細は不明である。

だが、それまでチンピラの集まりに毛が生えた程度の物であったリターナーを軍事力を備えた組織に纏め上げたのは他ならぬ彼であり、その判断力と統率力は敵である帝国の中でも認められるほどのものであった。


「おお、フィガロ王!」

彼はエドガーを見ると快哉をあげ、その手をとった。

「話を聞き心配しておりました、ご無事で何より、バナンです」


「お互い実際お会いするのは初めてですね、フィガロ王国元主エドガー・ロニ・フィガロです、こっちが愚弟のマッシュ」

「御久しぶりです、バナンさん」

マッシュが軽く礼をするとバナンはおお、と声を上げた。

「お前も無事で何より、マッシュ」

エドガーは目を丸くした。

「お前知り合いか?」

「まね」

「マッシュの師であるダンカンとは旧知の仲での、何度か危ない所を助けてもらったことがある、バルガスの事も小さい頃から知っていたのだが・・・」

マッシュは目を瞑り首を振った。

「バルガスは、俺が・・・」

「そうか、いや、自分を責めることはない、それで、その娘が・・・」

ロックがティナを手招きした。

「そう、魔導の力を持つ娘、ティナだ」

「・・・始めまして、ティナ・ブランフォードといいます」

おどおどと消え入りそうな声で言うティナをみてバナンはほう、と静かに声を上げた。

「この娘にナルシェの幻獣と反応したというのか・・・」

「げん・・・じゅう?」

「彼女は操りの輪をつけられて帝国に操られていたんです、その間の記憶は・・・」

エドガーの言葉を無視してバナンはティナを見て言った。

「伝書鳩の知らせでおおよそ聞いておる、ティナ・ブランフォード、帝国兵50名を皆殺しにし、アルブルグ・ツェン・マランダ攻略では罪のない人々を虐殺した怪物」

「わ・・・私は・・・」

ティナは顔を真っ青をにして首を振った、エドガーが表情を険しくしてバナンを制するがバナンはそれを乱暴に払った。

「私は・・・私は知らない・・・憶えていないんです!」

「バナン様!酷すぎます!」

エドガーが怒鳴る、今にも卒倒しそうになっているティナをロックが抱きとめる。

「ティナ!」

「逃げるな!」

5-1.jpg


バナンは眼光鋭くティナを叱咤した。

「こんな話を知っておるか?かつてまだ人の心に邪悪な感情が存在しなかった時代、一人の男が開けてはならないとされていた箱を開けてしまう、その箱から出てきたのは嫉妬・妬み・独占・破壊・支配、だが最後、箱の奥に一粒の光が残っていた、希望という名の一粒の光じゃ」

そう言ってティナの目の前に立った。

「おぬしは世界に残された最後の一粒、「希望」という名の一粒の光じゃ、どんな事があっても、自分の力を呪われた物と考えるな」

ティナは両手で顔を覆って俯いている。

ロックも、マッシュも声を掛けられないでいた。

「・・・・・疲れた、休ませてもらうよ・・・」

バナンが息をついて部屋を出て行くと、部屋の中を重苦しい沈黙が支配した。



続く
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