【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第六部 『激流 レテ川』 シーン1 激流の射主-shooting-
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レテ河。

サーベル山脈を抜けて、ナルシェの東の湖まで流れる、世界有数の長さを持つ河川であり、同時に世界有数の激流としても知られている。

長い時間をかけて作られ入り組んだ迷宮のような交流は、一度迷い込めば永遠に出られないと言われる魔の川である。

そしてそこを、ティナ達は大きないかだで下っていた。


「うううう・・・ううううう・・・・」

「大丈夫かい?兄貴」

マッシュが櫂を握ってあきれたように言った。

エドガーは顔色を真っ青にして、いかだのマストに捕まって呻いていた、その背中をティナがさする。

「大丈夫?エドガー?」

「あ、ああ、すまない、し、しかし何で皆は大丈夫なんだ・・・こんなひどい揺れ・・・ううっ・・・」

「師匠と一緒に何度かここを下ってるから、慣れかな?」

「ワシはしっかり鍛えておる」

「私は全然判らない・・・」

「うううう・・・絶対おかしいぞ君達・・・・うえええ・・・・」

「魔法も利かないし・・・ごめんなさい、エドガー・・・」

ティナが眉をハの字にして言った。

「ふ・・・き、君の、そ、その気持ちだけで十分だよ・・・うう・・・」

「船酔いしながらでもそういうセリフが出るところが兄貴だよなあ」

「マッシュ、右じゃ!」

バナンの声にマッシュが応え、木の梶を大きく切った。

激流の中をいかだは進む、マッシュは器用に梶を切って飛び出している岩を避けながら川をすべるように下っていく。

「この調子なら今日の夕方にはナルシェにつけるじゃろう」

「今日の夕方!」

エドガーが整った顔を歪ませて悲鳴をあげた。

「む、無理だ、そんなに長い事乗っていられる自信がない・・・」

「いやっ!退屈はしそうに無いぜ兄貴!」

レテ川を形作る谷の割れ目、その断崖から見える朝もや漂う空を切り裂いて、飛んで来る蒼い翼。

エドガーは目を凝らしてそれを見ていたが、はっとして川の湿気で湿っているマントを翻しオートボウガンを構えた。

空を切る金属の矢が飛んできた火炎弾を貫いて霧散させる。

墜ちてきた火の粉にティナが悲鳴をあげた。

「すまんティナ!来るぞ!」

「なに!?」

『キシャアアアアアアアアアアア!』

激流を流れるいかだを追って現れる犬ほどの羽を持った青色の鱗の蜥蜴が凶暴な咆哮を挙げた。

開いた口の中で涎が糸を引き、その瞳は陰険に光っていた。

「あれは!?」

「レッサーロプロス!!」

6-1.jpg


バナンが厳しい表情で揺れるいかだの上で体を支えながら叫んだ。

「飛蜥蜴(ワイバーン)じゃ!いかん、奴等ファイアーボールを使う、当たったらいかだが持たんぞ!」

「確かに、これは船酔いをしている場合ではない!バナン様舵を!ティナはバナン様を守って!マッシュは俺の体を支えてくれ!」

ティナがミスリルソードをぬいて舵をとるバナンの前に立ち塞がる、マッシュがマストに跳びついてエドガーの背中をマントごと太い腕で掴んだ。

エドガーが片腕にオートボウガンを構えて片目を瞑って狙いを定める。

揺れるいかだ、敏捷なレッサーロプロス、エドガーは深く息を吐き出して同時に引き金を引き絞った。

鋭い音がして、レッサーロプロスの一匹の眉間に金属の矢が突き立つ、レテ側の急流に飲み込まれた飛蜥蜴を見て他の仲間が甲高い声を上げた。

「やったぜ兄貴!」

歓声を上げるマッシュ、エドガーはふっと笑みを浮かべて再び狙いをつける。

「なぁに・・・」

打ち出される金属の矢がレッサーロプロスを次々に撃ち落とす、すっかり飛んでいる数が減ったのを見てエドガーはオートボウガンの発射口に口付けた。

「女性のハートを射止めるよりずっとかんた・・・あわわわわっ!」

「兄貴っ!」

と、とたんにいかだが大きく揺れる、マッシュが慌ててエドガーを捕まえると振り返った。

見るとバナンとティナが真っ赤な顔をして舵を取っていた。

「マッシュ!早く!」

ティナが悲痛な悲鳴をあげる。

「しまった!2人には重すぎた!」

マッシュが慌てて飛び出すが、次の瞬間岸壁に近づきすぎたいかだが本流の脇の狭い流れに吸い込まれた、両脇の岸壁にガツンガツンといかだの角が当たる。

「う、うわあっ!」

マッシュも溜まらず四つんばいで悲鳴をあげた。

「う、ううっぷ・・・」

エドガーが目を白黒させてマストにしがみついた。

「おおっ!」

「バナン様!」

流れに落ちそうになるバナンの腕をティナが掴んで引き戻す。

「す、すまん!」

「しっかり掴まっていてください!あうっ!」

冷たい水しぶきが気丈にバナンを捕まえたティナに降り注いだ。


続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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