【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第六部 『激流 レテ川』 シーン2 大蛸 オルトロス -burning lady-
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一体どのくらいそんな風にしていたのか、緊張と疲れで気が遠くなりそうになったとき、突然いかだの動きが止まった。

「・・・・どうしたんだ?」

マッシュがすぐに立ち上がって周りを見渡した。

静かな湖面がいかだとマッシュの姿を写していた。

丸い盆形の小さな湖にいかだがぽつんと浮かんでいた。

「・・・・こいつは」

「素晴しいな・・・」

エドガーが若干すっきりした顔でそういった。

「長い時間をかけてこういう形に削られたのかそれともコルツ山が出来た古代の地殻変動で出来上がったのか・・・詳しくは判らんが、美しい・・・大丈夫かティナ?」

そう言ってティナに駆け寄る、ティナは小さく呻くと薄目を開けた。

「エドガーこそ・・・大丈夫なの?」

「あ、ああ、まあなんとかね」

エドガーが乾いた笑みを浮かべる後ろでバナンがどっこらしょとたちあがった。

「わしの心配もして欲しいところじゃが、まあ贅沢は言わんよ」

「う、バナン様・・・・」

「しかし、随分道を外れてしまった、ここはどこじゃね?」

「俺もこんなところには来た事が無い・・・」

マッシュがそう言ってふう、と息をついた。

「これは元の航路まで戻るのは骨だなあ・・・」

「急がなければならないのに・・・」

バナンが表情暗くため息をついた。

そのとき。

「ひゃあんっ!」

ティナの黄色い悲鳴にマッシュとバナンが振り返る、みればティナがエドガーに抱きついている。

マッシュが冷たい視線をエドガーに向けた。

「兄貴・・・・」

「最近の若い者は・・・」

バナンが苦々しく心底呆れたようにそういった。

「エドガー殿、お盛んなのは結構ですが、時と場所を選んでもらいたいものですな」

6-2.jpg


「ち、ちがうっちがう!」

「きゃあ!」

エドガーが慌てて首を振る、ティナがまた悲鳴をあげた。

マッシュがずんずんと肩を怒らせてエドガーに詰め寄った。

「兄貴!いい加減にしてくれ!ティナがかわいそうだろ!?」

「ち、違うっ!ティ、ティナ一体どうしたんだ!」

「あ、足・・・」

涙目のティナがそう言って下を手で示した。

「あし?」

「あ、足に何かが・・・」

いかだの隙間から何かがにゅるりと飛び出ていた、紫色の芋虫のような物体。

「うげっ!なんだこいつっ!」

慌ててマッシュがそれを踏み潰す。

「このっ!」

ひるんだそれに向かってエドガーが片手でミスリルソードを突き刺す。


『あいたあああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~』


静かな湖面に間抜けな声が響き渡った。

紫色の物がいかだの間から水中に引っ込む、4人は油断無く周囲を見回した。

「まったく、兄を疑うとはなんと言う弟だ」

「言葉を返すようだが、こと女の事となると兄貴は全く信用できねえ」

エドガーはマッシュの容赦ない言葉にうっ、と呻いた。

「しかし、いったいなんだったのだ、あれは」

「うう、足がねばねばする・・・」

バナンが厳しい表情でうなり、ティナが剣を構えながらも片手で足をごしごしこすった。

「気持ち悪い・・・」

『うっひょっひょ、そういわんといてえな、かわいこちゃあん』

猫なで声と共に湖の中心に泡が立つ。

「なんだ!?」

水しぶきを上げながら現れる紫の山。

いや、山ではない表面がぬたぬたと粘着質に輝いている。

水面に現れる紫の巨大な吸盤の付いた足。

三日月を倒したようないやらしい目。

その口には黄色い牙が幾重にも生え揃っている。

「た・・・たこ!?」

「なんで川に蛸がいるんだ・・・」

エドガーが驚嘆の声を上げ、マッシュがそれを見てじと目で呆れた。

『うおおおおっ!めっちゃかわええやん!萌え萌えやああああああ!』

姿を現した紫色の大蛸が8本の腕をくねくねさせて興奮気味に叫ぶ。

ティナが顔を引きつらせ、退いた。

「てめえっ!何者だっ!」

『やっかましい筋肉達磨はだまっとれ!』

大蛸がマッシュを睨んで勢いよく怒鳴る、その剣幕に思わずマッシュもたじたじとなった。

『わてはなあマッチョ嫌いなんや、近づかんといて、汗臭い』

そう言って蛸足で鼻先(?)をつまんでみせる。

「な・・・っなんだとこのやろおっ!」

マッシュが顔を赤くして腕まくりするのをエドガーが慌てて止める。

「待てマッシュ、会話ができるという事は余計な戦闘を避けられるかもしれん」

「で、でも兄貴あんなエロ蛸を・・・」

エドガーは不満げなマッシュを宥めて大蛸を見た。

「君は何者だ?」

大蛸は蛸足で鼻をほじってエドガーを見た。

『名を名乗るときはまず自分から、基本やでこれ』

「し、失礼した、私の名はエドガー・ロニ・フィガロ、砂漠のフィガロの国王だ」

大蛸は全く興味無さそうに、ふうんと言った。

『そりゃごくろーさんやね』

「では、改めて聞く、君は何者だ」

『野郎には教えん』

鼻くそをふっと吹き飛ばした大蛸にエドガーは無言でオートボウガンを構えた。

「あ、兄貴落ち着け!」

「た、蛸の分際で・・・」

「あなたは・・・結局何者なの?」

ティナが首を傾げて聞くと、大蛸は身を乗り出して体をくねらせた。

『わての名前はオルトロス!オルちゃん、て呼んでくれたってもええで!愛をこめて!』

「こ、こいつ・・・・っ」

「なんていい性格だ・・・」

エドガーとマッシュは顔を引きつらせて仰け反った。

そしてマッシュがはっと気が付き拳を固めた。

「あ!そうだ、やいオルトロス!」

『わてに話しかけんな言うとるやろが、筋肉達磨!脳みそまで筋肉やなほんま!死ねや!』

「うるせえ!てめえ、ティナの足を撫で回しただろ!この変態蛸!」

『そんな、綺麗な足ちらちらして触るなっつうのが無理じゃぼけえ!』

えらそうに言うオルトロス、エドガーがちらりとティナの白い足を見て頷いた。

「一理ある」

「あるわけあるか!」

エドガーの後ろ頭をマッシュがこずく、ティナは赤面してそっぽを向いた。

「オルトロスとやら、我らは急いでおる、道を開けてはもらえぬだろうか?」

バナンの言葉にオルトロスは、ん~、と呻いた。

『そうやなー、どないしよかなー』

「判った、オルトロス君」

エドガーがそう言って前に進み出た。


「このエドガー・ロニ・フィガロがフィガロに無事帰り着いた暁には君をフィガロの誇る美女との会食に招待しよう」


一瞬の間があってから。

『ほんまかああああああああああああああああああああああああああああ!』

オルトロスが叫んで勢いよくいかだに詰め寄った。

『ほ、ほ、ほんまやろな!それは嘘やないんやろなあ!?』

「王家の誇りにかけて約束しよう」

エドガーが頷く、オルトロスはぶくぶくと水に半分もぐって考えているようだったが暫くして浮かび上がってきた。

『よっしゃあっ!わかった通したる!』

「おお!恩に着るぞ!」

『ただあし』

そう言ってにやあと笑う。

『その萌え萌え娘は・・・・』

ティナが自分を指差す。

『ワイのもんやあ!』

その言葉とともに紫の蛸足が水中からいっせいに突き出して筏を取り囲んだ。

エドガーが唇を噛み、オートボウガンを構えた。

「まったく、女性のエスコートの仕方を知らん奴だ!」

「ティナ!バナン様!さが・・・・・ティ、ティナ?」

ふとマッシュがティナを見て首をかしげた。

ティナがぶるぶると身を震わせていた。

「・・・絶対・・・いや」

その白い額に血管が浮いているのを見てマッシュは顔を引きつらせた。

「あ、あの?ティナ・・・さん?」

マッシュが声をかけかけて顔を引きつらせた。

ティナが顔を真っ赤にし、涙目になりながら壮絶な表情でオルトロスを睨んでいたのである。


「すごく・・・・っ・・・・すごくっ気持ち悪かったんだからあっ!」


ティナが両手を天にかざした。

「『岩砕き・骸崩す・地に潜む者たち・集いて赤き炎となれ!ファイア!!』」

4人の頭の上ですさまじい火炎の奔流が渦を巻いた、筏を囲んでいた蛸足が一斉に引く。

『おあちゃああああああああああああああああああああああああ!』

オルトロスが悲鳴を上げた。

『あ、足があああ!焼きだこになってまう!』

「なんと・・・・これが魔導の力・・・」

「いや、なんかいつもより火力が強いぞ、これ・・・」

「女は怖い・・・」

エドガーとマッシュは、感心するバナンの隣で今後ティナは絶対に怒らせないようにしようと心に誓った。


続く
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