【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第六部 『激流 レテ川』 シーン5 誤爆!メテオストライク~It be provoked by a wave~
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エドガーが目を覚ますとざぶざぶと音を立てながら周囲の景色が動いていた。

「ん?んん?」

目をこすり、起き上がる。

「エドガー、大丈夫?」

そう言ってティナが心配そうに覗き込んできた、エドガーはニヒルに微笑んだ。

「ああ、もちろんだとも、迷惑をかけたようだね、ティナ」

「無事で何よりじゃ、エドガー殿」

「バナン様」

バナンが少し疲れた様子で、それでも気丈に微笑んだ。

「兄貴!だいじょぶかい?」

マッシュがそう言って快活に微笑んでバイオブラストなどの機械をエドガーの前に置いた。

「機械は大分いかれちまったようだけど、でもまあ、直せない事はないと思うぜ?」

「そうか・・・・所で、ここは・・・・」

エドガーはそう言って目を見張った。

イカダの周りをうようよと蛸足が蠢いているのである。

「こ、これは!オルトロスの!」

「あ・・・ああ、それなんじゃが」

「うん、ティナがさ・・・」

『ティナはーん、どっち行ったらええんでしょー』

下から半端ななまりの声が聞こえる。

ティナは立ち上がってうーん、と唸ると。

「じゃあ、右へ」

『へーい・・・』

エドガーがイカダの淵から下を覗くとそこには。

紫色の蛸がざぶざぶと流れを掻き分けて泳いでいた、器用に蛸足でイカダを頭の上に持ちながら。

「な・・・な、な・・・」

『ん、なんや起きたんかいな、色男』

額に絆創膏を張ったオルトロスが不機嫌そうに言った。

『なんじゃい、なんか文句あんのか?ああ?』

「い、いや・・・ティ、ティナ、あの、これは」

「快くナルシェまで送ってくれる事になったの」

笑顔で言うティナ、オルトロスはケッ、と苦々しく呟いた。

『無理くりファイアーで脅かしてやらせとるんやろが、まったくとんでもない性悪やで、ほん・・・・』

「『ファイア』」

オルトロスの目の前で小さな火炎が爆発する。

『ひいっ!』

「黙って進みなさい・・・」

ぼそっと呟くティナにエドガー達男3人は顔色を青くして仰け反った。

「帝国より怖いかもしれんのう・・・」

「綺麗な花には棘があるものさ・・・」

「棘くらいならいいけど毒とかもありそうだぜ・・・」

「何か言った?」

静かに振り返ったティナに睨まれて三人は勢い良く首を振った。

『いいえ!』



暫く進んだ、その時だった。

遥か前方からなにかピンク色の物体がフヨフヨ浮かびながら近づいてくるのが見えた。

イカダの舳先に立っていたマッシュがんん?と言って目を凝らす。

「・・・なんだあれ?」

『ゲッ』

と、オルトロスが泳ぐのをやめて変な声を上げた。

「どうしたのオルトロス?」

『テュ、テュポーンや・・・しもたー、あいつの縄張りやったか・・・ぎゃあっ!』

オルトロスの目の前で爆発する炎、ティナが声のトーンを落として呟いた。

「説明しなさい」

『ちょ、ちょっと!あんた!そんなポンポンポンポン燃やす事ないやろ!いったいわいを何だと・・・ひいっ!』

再び爆発。

「説明を、しなさい」

6-3.jpg


ゆっくりと区切って静かに言うティナにオルトロスと、背後の男三人は震え上がった。

『は、はひ!しますします!テュポーンいうんはレテ川にワイより古くからすんどる魚の魔物でワイの兄貴分や!兄貴分いうても紳士的なワイと違って粗暴で凶暴、おつむも粗悪な怪物でモンスターだろうが人間だろうが誰彼かまわず喧嘩を売っとる暴れん坊や!』

「強いのか?」

『もう強いなんてもんじゃありまへん!どんな奴かてあいつの鼻息を浴びたらお月さんまで吹っ飛ばされちまう!』

「ここは回避するのが上策かと思うが・・・」

バナンの言葉にエドガーはうむ、と頷いた。

「そうですね、ここは逃げよう」

「引き返せる?オルトロス」

『へえへえ、引きかえせんなんか言うたらまたボーン!なんやろ』

「判ってきたわね」

ティナの笑顔に3人は再び震え上がった。

『じゃあ、そーっと行きまっ・・・』

と、オルトロスがくるりと向き直った、その目前に。

ニヤニヤ笑いを浮かべる巨大な顔、背中にも同じような顔がある。

大きく裂けた口からは鋭い牙が覗き、小さな手には鷹のように尖った爪。

ピンク色の姿をした巨大な怪獣がふよふよと浮いていた。

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

『・・・・・』

テュポーンはすうううううっ、と大きく息を吸い込み。

『フンガアアアアアアアアアアアアアアアアア!』

凄まじい巨声を張り上げた。

『あ、あかん!回り込まれとった!』

たじたじとなるオルトロスは。

(こ、この馬鹿を怒らせたらただではすまん・・・ここはこいつ等ほっぽって・・・)

と考え、そっと、頭上のイカダを見上げて。

凍りついた。

ティナがゾッとする様な瞳でオルトロスを見下ろしていたからである。

(殺られる・・・どっちにしろ殺られる・・・)

「くそどうする!機械がこの有様では!」

「私が!やっちゃいなさいオルトロス!」

『って!ワイに振るんかい!!』

「『ファイア』」

『ぎゃあ!ワイじゃないやろ!前!前!』

「ようやく、俺の出番だな!」

そう言って一堂を掻き分けてゴキゴキと両手を鳴らす。

「ここは俺に任せとけ!」

オルトロスが死に直面していた時、そう言ってマッシュがティナの前に立ちふさがった。

「マッシュ!しかしこんなでかい奴を・・・」

マッシュは止めかけたエドガーを片手で抑えた。

「兄貴、確かに俺、弱虫で、いつも兄貴に守られてた、でもいつまでも、兄貴に守られてられねえ、兄貴はもっとたくさんの人たちを守らなきゃならねえ」

そう言って、にこやかに笑いながらエドガーを振り返った。

「俺、強くなったんだぜ」

「マッシュ・・・」

「・・・・行くぜ!ダンカン流拳法、奥義!」

マッシュはそう言って、腰を落とし、両手を前にゆっくりと突き出しながら勢いよく息を吐き出した。

「コオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ・・・!」

マッシュの両足に光が集まる。

「これは!?」

『フンガアアアアアアアアアアア!』

テュポーンが痺れを切らしたかのようにマッシュたち目掛けて飛び掛ってきた。

「發っ!」

気合と共にマッシュがいかだを蹴って凄まじい勢いで飛び上がった。

そのまま自分の数倍の大きさのテュポーンを両手で掴んで上空へと舞い上がる。

「おおっ!」

『テュ、テュポーンを抱えて!?ただの筋肉達磨やないんか!』

オルトロスが目を真ん丸くする。

『フガ!フガアアアアアアアアアアアアア!?』

マッシュはテュポーンの巨体をレテ川の水面に頭から叩きつける用に急降下した。

「『メテオストラアアアアアアアアアアアアアイク!』」

水柱を上げて、目を回したテュポーンがレテ川の激しい流れをプカプカと流されていった。

「やった!」

エドガーがガッツポーズをする。

「流石はダンカンの愛弟子じゃ!」

バナンがうんうんと嬉しげに頷く。

「すごいわマッシュ!」

ティナが手を合わせて飛び跳ねる。

『なんつうやっちゃ、テュポーンを一撃で・・・・』

オルトロスが感嘆の声を上げる。

と、4人が快哉を上げた時、水中から浮かび上がったマッシュは。

目を回していた。

「・・・・・」

そのままテュポーンと一緒に下流へと流れていくマッシュ。

あっという間にマッシュの姿は波に飲まれて見えなくなってしまった。

「・・・・・いっちゃった・・・」

ティナが呆然と呟く。

「だ、大丈夫かしら・・・・」

「エドガー・・・・」

「・・・・」

エドガーはふっと笑って肩をすくめた。

「手のかかる、弟だ」

そう呟いて手でメガホンを作ると叫んだ。

「おーいマッシュー!後は自分で何とかしろー!ナルシェで待ってるぞー!」

その声が山彦のように反響する。

「え、エドガー、助けに行かなきゃ・・・」

エドガーはシッ、と指を立てた。

「待って・・・」

暫くすると。

『わかったあああああああ・・・・・』

エドガーは驚くティナにウィンクした。

「あいつは昔からタフな奴だった、大丈夫さ」

バナンがそれを聞いて豪快な笑い声を上げた。

「うむ、うむ!兄弟とはそういうものかもしれん、それにマッシュの事じゃ、きっと無事じゃよ」

「そ、そういうものかな・・・」

ティナがそう言って首をかしげる

オルトロスはじと目でそれを眺めていたが、ぼそりと。

『・・・でもやっぱ、マッチョはアホや』

と言った。




続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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