【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第七部 『帝国首都ベクタ -胎動-』 シーン1 皇帝と騎士-a sorti-
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1000年前に終結した魔大戦は世界の全てを破壊しつくした。

大地は荒れ、人々は飢えた。

夏が来ない年が何年も続き、人々の中には迷信と猜疑が渦巻いた

戦いを求める邪悪な幻獣達が世界を闊歩し、会得した魔法を自己の利益のために使用する魔導師たちも少なからず人々の生活を乱した。

混迷の時代は長く続き、世界がようやく復興し始めたころ、一つの目標が世界に掲げられた。


世界平和。


忌まわしき魔大戦と同じ過ちを二度とくり返さんがために、世界の人々全てが望んだその目標の中心にいたのが、世界中の剣士や戦士、元軍人や魔導師、さらには幾人かの幻獣からなる自治軍事組織であった。

彼等は元は村や町を雇われて守護する傭兵の集まりだったが、いつしかその規模は拡大し、国家と肩を並べるほどの巨大組織となっていった。

そして魔大戦から265年。

世界平和協議会がこの自治軍事組織を中心として行われ、翌年『世界統一平和条約』が制定される。

アルブルグ、マランダ、ツェン、ジドール、フィガロ、ナルシェ、ニケアームそしてドマ世界中の国家がこれに加盟した。

世界はこの時、平和への第一歩を踏み出した。

誰もが、そう思っていた。


しかし、人が思うほど、人は利口ではなかった。


自治軍事組織。

50年前、傭兵たちが寄り集まったこの不安定な組織を統括していた一人の男がその友人であり参謀であった男に殺された。

この男こそ、ガストラの父グツコーである。

グツコーはそのまま軍事国家の全権を掌握し、自分の障害となるものたちを次々と踏み潰していった。

その息子ガストラを皇帝に据え、組織は国家として独立する。

ガストラ帝国の始まりである。


ガストラは神がかり的なカリスマ性を発揮し帝位についてわずか2年で南エストラード大陸を征服。

その後古代の魔導研究を進めるため、各国から優秀な科学者や研究者たちを誘拐まがいの方法で誘致し、魔導技術、そして科学技術の開発に力を注ぎ、猛虎将軍レオ・クリストフやケフカ・パラッツォを中心に軍隊の大幅な再編を行う。

その強引なやり方に連盟当時から帝国を守ってきた北天騎士団団長・聖将軍ベオルブ公を中心として内紛がおきるが、帝国側はこの戦闘に魔大戦後発達した機械工学と魔導文明を組み合わせた兵器『魔導アーマー』を投入した。

圧倒的なこの兵器の前に、騎士達はなすすべもなく崩壊した、内紛開始からわずか数日で陣頭指揮を執っていたベオルブ公は死亡、彼についたいくつかの騎士団も全滅し多くの騎士が戦死、または処刑された。


その勢いに乗ったガストラ皇帝は西アンダランテ大陸西部、軍隊を持たなかったジドール国を机上での話し合いだけで無条件降伏させる。

そして現在、東イルドマ大陸を支配するドマとの間での戦闘も、時間の問題で帝国が勝利を収めるであろうと目されていた。




そして、そのガストラ帝国。

その玉座である。


赤い絨毯の上を二人の黒い鎧を着込んだ男を先頭に5名が歩いていた。

先頭の二人は脇にデザインの違う黒いフルヘルムを抱えている。

つややかな銀髪に白い肌、やや血色の悪い唇など顔立ちがよく似ている、二人とももし鎧を着けずに立っていたらさぞ見栄えがするだろう。

大柄な男の方の後ろを歩くのは4人。

赤いマントに身を包み、赤いターバンを頭に巻いた褐色の肌の禿頭の大男。

頭からすっぽりとローブを被り、こうこうと輝く瞳だけがその隙間から覗く小柄な老人。

でっぷりと太り、カメの甲羅のような分厚い背甲を背負った巨漢。

そして金属で作られたブラと薄い腰巻をしただけの挑発的な格好をした美女。

細身で、より女性的な面立ちをした青年の後ろを歩くのは髭を蓄え古ぼけた鎧に身を包んだ、どこか斜に構えたような雰囲気の中年の男。

彼等は玉座の前で立ち止まった。

「魔鎧機士団『黒き翼』団長ゴルベーザ・ハーヴィ」

大柄な体つきの黒鎧の男がマントを払って跪く。

「魔鎧機士団四天王が一人ルビカンテ・エブリーノ」

赤いマントと赤いターバンの男がてを胸の前に一礼して跪く。

「同じく、シレンヤマ・スカルミリョーネ」

ローブを被った小柄な老人が恭しく拝むようなしぐさをして跪く。

「同じく、バロン・カイナッツォ」

でっぷり太った巨漢が乱暴に一礼して跪く。

「同じく、ゾット・バルバリシア」

扇情的な格好の美女が美しい金髪を払いながら跪く。

「暗黒騎士団『赤き翼』団長セシル・ハーヴィ」

銀髪の美青年が洗練された動きで跪き頭を垂れる。

「副団長、ガフ・ガフガリオン」

薄汚れた鎧の中年の騎士がいい加減に一礼して跪く。


『お呼びに預かり参上いたしました』


「うむ」

重々しくそう唸った者。

豪奢な金銀や宝石の施されたマントを羽織った老年の男性。

その顔の皺や弛みが老いを語ってはいるがその瞳には脂ぎった野心の息づかいを感じさせる。

ガストラ帝国元主・ガストラ皇帝でその人であった。

7-1.jpg


「大義である」

そう言って皇帝は、目前に跪いたゴルベーザを見下ろした。

「主らの噂は聞き及んでおる、ルゲイエの開発したカスタムアーマー、各地で残党狩りに重宝しておるそうな、期待しておるぞ」

「ありがたきお言葉」

ゴルベーザは深々と頭を垂れた。

「そこで、ゴルベーザ、そして四天王、主らには手勢を率いナルシェへ行ってもらう」

「ナルシェと申せば・・・氷漬けの・・・」

「わたくしめの記憶が正しければ・・・たしかケフカさまの魔導戦士が奪取に向ったのではございませんでしたか?」

スカルミリョーネがしわがれた声で尋ねると、皇帝は首を振った。

「トラブルがあったのだ、魔導戦士、ティナ・ブランフォードは帝国を裏切った」

「ほっほほ、ケフカ様もとんでもない性悪を送り込んだものですわね」

バルバリシアが甲高く笑うのをゴルベーザが睨んで黙らせる、バルバリシアはしゅんと俯いた。

「まったく、そちの言う通りよ、あの娘はただの兵士ではないというのに・・・」

皇帝はそう言って玉座の手凭れをぎりりと握り締めた。

「神に近い力を持つ、半獣半鳥の幻獣『ヴァリガルマンダ』、彼奴を手に入れればこの世界の覇権がまた一歩近づくはずぞ、同時にティナ・ブランフォードをなんとしても取り戻さねばならぬ!」

ガストラはそういうと玉座に深く腰掛け、息をついた。

「本来ならばセリスを行かせる所なのだが・・・あの娘ものう・・・」

「けっ、若い娘っこの尻ばっかり追いかけてっからそんな目に会うんだろうぜ」

「ガフガリオン!」

小声で呟いたガフガリオンをセシルが睨む、ガフガリオンはにやりと笑って口の前に指を立てた。

「しーっ」

「・・・っ」

「・・・代任と申しても我ら魔鎧機士団、命に代えても任務を全うしてご覧入れます」

ゴルベーザはそう言って恭しく再び一礼した。

「期待しておるぞ」

そう言って視線を上に持ち上げて後ろに控えているでっぷりと太った巨漢を見た。

「ふむ、カイナッツォ」

「クカ!?」

突然呼ばれて慌てて顔を上げるカイナッツォをみてバルバリシアが舌打ちをした。

(寝てるんじゃないよ、このデブ、いてっ!)

バルバリシアの背中を蹴りながらカイナッツォが立ち上がる。

「なっ、なんでござりましょうか!」

「慌てずとも良い、貴様には別任を与える、構わぬな?ゴルベーザ」

「元より」

ゴルベーザが頷く、カイナッツォはそれを見て目をぱちくりさせた。

「わ、私めは何をすれば?」

皇帝は頷くと、後ろに向けて声を上げた。

「宝条博士」

「クックック・・・・」

陰鬱な笑い声にカイナッツォが振り返ると白衣姿の男がニヤニヤと暗く笑っていた。

こけた頬に狂気をうかがわせるメガネの奥の鋭い瞳。

カイナッツォはうえ、と声に出さずに呻いた。


Dr.宝条。

ほんの数年前に帝国に現れた科学者である。

元はジドールのどこかに暮らしていたとかいう噂以外は全てが謎の人物でその陰鬱な容姿と人のことを見下したような態度から周囲の研究者からも嫌われている。

魔導の注入に失敗した帝国兵を使って毎夜の如く人体実験をくり返しているとか、実はあの容貌は変装ですごい美男子だとか、いや実は宇宙から来た宇宙人だとか、とかく怪しい噂に事欠かない男であった。


「クックック、私の可愛いサンプルたちの面倒を見る奴は決まったのかね?」

皇帝に対して尊大な態度の宝条にゴルベーザは眉間を顰めたが皇帝はにたりと笑みを浮かべた。

「その者だ、見せてやるがいい」

「クック・・・、いいだろう、来たまえ」

宝条はそう言って踵を返し、外へと歩いていく。

迷っているカイナッツォの足をスカルミリョーネがどついた。

(早く行かぬか)

(ううう・・・)

カイナッツォは苦い顔をし、しぶしぶ、のしのし、とその後ろについていった。



続く
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学


















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