【META NAME="GOOGLEBOT" CONTENT="NOINDEX, NOFOLLOW"】 【META NAME="ROBOTS" CONTENT="NOARCHIVE,NOINDEX,NOFOLLOW"】 FINAL FANTASY Ⅵ -IF- 第七部 『帝国首都ベクタ -胎動-』 シーン3 暗黒騎士団出撃! -the light staff-
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「セシル!」

セシルとガフガリオンの二人が暗黒騎士団『赤き翼』の詰め所に戻ると、男ならずも思わず目を見張るような美女が顔を輝かせてセシルに駆け寄ってきた。

腰まであるゆるくウェーブした金髪に、優しげな瞳、白い陶器のような肌でリッパなスタイルをを惜しげもなくさらした彼女は「ただいま」とすこし弱弱しく言う恋人の手を気遣わしげに取った。

「どうしたの?皇帝陛下に呼ばれたなんて言うから私心配して・・・ガフガリオン!あんたセシルに何したのよ!」

「けっ、儂はしらねえよ、このあんちゃんが勝手に凹んでるだけだ、ったく、女が腐ったようなやろ・・・・」

ひゅぱっ、とガフガリオンの目の前を一本の矢が飛んでいった、蓄えた口ひげがヒラヒラと床に落ちる。

[うおっ!!」

「あら・・・外しちゃったわ・・・」

大きな弓を構えて弦を爪弾きながら静かに呟く彼女をセシルが慌てて止める。

「ま、待ってローザ!屋内で弓矢を使わないで!」

「大丈夫セシル、次は外さないから」

「もっとやめて!」

「ああ、もうっうるっさいわよあんた達!今何時だと思ってるのよ!」

がばっと部屋の隅の寝袋で寝ていた女が起き上がった。

整った顔立ちだが、どこか鋭い顔立ちをしていてとっつきにくそうだ。

だが今はその金髪は所々ぴょんぴょん飛び跳ねていて、寝ぼけ眼である。

「・・・お昼過ぎだけど」

女は目を瞬かせて部屋にかけられた時計を見て、あごをなでた。

「ん、あー・・・き、昨日ちょっと飲みすぎちゃったし、それに最近忙しかったし・・・」

「いいわけはいいからさっさと起きろミルウーダ、お前最近たるんでいるぞ」

そう言って部屋の片隅で机に向っていた青年が顔を上げた、ミルウーダと似た顔つきをしていてさらに険しい表情をしている。

「剣士たるものいつも油断無く構えていろ」

「ウィーグラフ兄さん、よだれ垂れてるわ、あとおでこに寝痕」

「うっ!」

そういってパジャマ姿のミルウーダが寝袋から這い出す、セシルはそれを見て苦笑しながら部屋の中を見回した。

「・・・だらけてるね」

「それは仕方ねえぜあんちゃん」

そう言って彼の背後から現れた少年がセシルの背中を叩いた。

年のころ10歳くらいだろうか、見た目からしていたずらっ子といった雰囲気だ。

「だって俺たち最近大した任務についてねえし、今月のシフト表見てみろよ真っ白だぜ」

「パロム・・・」

「あっても野良チョコボの討伐とかさ、だいたい兄ちゃんが頼りねえからこんなに・・・」

言いかけたパロムの脳天に木の杖がめり込んだ、ばったりと床に倒れるパロムの背後から杖を持った少女がほほほ、と笑いながら現れた。

「失礼しましたわ、セシル様愚弟が失礼な事を申しました」

「・・・ポロム」

パロムと似た顔をした少女は倒れた少年を引きずって部屋の隅に放り出した。

「ばか!セシル様も頼りない事を気にしてらっしゃるんだから本人を前にして言うなっていつも言ってるでしょう!」

「だってしょうがねえじゃん!事実だろ!」

「本当のことを言われると人は深く傷つくものですわ!」

「あ・・・あの・・・聞こえてるんだけど」

「ガキに馬鹿にされてちゃ世話ねえぜ」

ガフガリオンが肩をすくめながらため息をついた。

「まあ、そこ行くと今回はチャンスだな、なあ、大将?」

セシルはガフガリオンに言われて、頷いた。

「皆、皇帝陛下じきじきに命が下った、我々『赤き翼』はこれよりラムザ・ベオルブとアグリアス・オークス討伐へゾゾへ向う」

その場の一堂がおお!と歓声をあげた。

「すごいじゃない!そんな大役をおおせつかったの?」

「ひゃむひゃへほるふほひへひゃへいへひひゅうひゅうひゃ・・・」

「ミルウーダ口をすすいで来い」

「討伐任務かよ!すげえ!」

「それも遠征ですわ、大躍進ですわね!セシル様!」

無邪気に喜ぶ部下達を見てセシルはしかし内心穏やかではなかった。


かつての暗黒騎士団はその名の通り凄腕の暗黒騎士たちがその名を連ねていたものだが、ベオルブ公謀反の折その多くが造反、かろうじてガフガリオンだけが皇帝側に付いたことで消滅だけは免れたのだ。

その後、集まったのは暗黒剣士としての資質を買われて団長に抜擢されたセシルを始め急ごしらえの面子なのでにその資質はいまいち認められていない。

最古参で、現実主義者の暗黒騎士、ガフ・ガフガリオン。

セシルの幼馴染でケアル系の治療魔法を数多く扱うローザ・ファレル・

幼少時から魔法の素質を見出され魔力を注入された双子の姉弟パロムとポロム。

市民の中から見出された兄妹剣士、ウィーグラフ・フォルズとミルウーダ・フォルズはセシルの采配で最近編入された。

それぞれ腕は確かなのだが。

ガフガリオンは若く頼りないセシルを馬鹿にしているし。

ローザはセシルの世話をやたら焼こうとして時として得意とする弓矢で強制折檻にでたりするし。

口の悪いパロムと反対に丁寧な口を利くが逆に辛らつなポロム。

常識人であるのだが何かと革命だと怒鳴るぎりぎりなウィーグラフ、その兄を支えているのか嫌っているのかいまいち判断のつきにくいずぼらなミルウーダ。

団員のあくが強すぎて、まとめるセシルとしても一苦労である。


(どうしてそんな僕らが、こんな大役を・・・)

セシルはそう考えているのだ、実力はともかく、評判としては兄であるゴルベーザの『黒き翼』には遠く及ばない。

(なにか・・・引っかかるな)

「さすが私のセシル、きっとこの任務成功させましょうね!」

「この任務が成功すれば我々も認められるということですな!セシル殿!」

ウィーグラフが拳を握って立ち上がった。

「おおお、燃えてきた!これでまた革命の実現に一歩近づきますな!帝政を廃し完全平等社会の実現を・・・」

「兄さん、その発言処刑物だからやめて」

「皇帝の勅命ってやっぱすげえんだろ、ポロム?」

「それはすごいですわ!物凄く重要な任務なわけですから!私たちも大出世ですわ!」

セシルははしゃぎまわる団員を見ながら顔を引きつらせて笑った。

「は・・・ははは、喜んでくれて僕も嬉しいよ」

「ようし!諸君一つ頑張ろうではないか!エイエイオー!」

『オー!』

ガフガリオンはその間抜けな情景を見ながら皮肉な笑みを浮かべて髭をなでた。

7-2.jpg


「実に頼もしいこった」


続く
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